<W解説>日韓で活発な、双方のヒットドラマのリメイク版放送

 

リメイクをはじめとした様々なオファーがあったことから、同社は各国の制作会社と今後の展開について既に協議を重ねているという。仮にリメイクされることになった場合、作品が伝えるメッセージ性が損なわれることのないよう、制作過程に積極的に関わっていく方針。同社のイ・サンンベク代表は「『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』が伝える肯定と希望の温かいメッセージは、全世界どこの国でも通じるはずだと考えている。作品の面白さが全世界の視聴者にもっと意味を持って伝わるようにしたい」と話した。

日本においてもこれまで数多くの韓国ドラマがリメイクされている。現在、テレビ朝日系では、韓国ドラマ「梨泰院クラス」をリメイクした竹内涼真主演の「六本木クラス」が放送中だ。原作の「梨泰院クラス」は絶望の淵に立たされ復讐を誓った青年が、金と権力を振りかざす巨大企業に立ち向かっていく下剋上ストーリーを主軸に、ラブストーリーや青春群像劇など様々な要素が絡みあうエンタメドラマで、原作は同名のウェブ漫画だ。韓国でケーブルテレビ局JTBCが2020年1月31日から同年3月21日まで放送した。最終回の視聴率は16.5%の高視聴率を記録した。

「六本木クラス」はその日本ローカライズ版で、今回、日韓共同プロジェクトとして、原作漫画の作者で、ドラマ「梨泰院クラス」の脚本も担当したチョ・グァンジン氏や、演出のキム・ソンユン監督など、韓国チームの協力のもと、ドラマ化が実現した。

また、昨年フジテレビ系で放送された「知ってるワイフ」は2018年に韓国の有料ケーブルテレビチャンネルtvNで放送された同名の作品のリメイク版。また、関西テレビと共同テレビが共同制作し、フジテレビ系で昨年放送された「彼女はキレイだった」は、2015年に韓国のMBCで放送された同名の作品をリメイクした作品だ。

一方、韓国でも日本の作品をリメイクしたドラマが放送されている。2018年に放送された「マザー無償の愛」は、2010年に日本テレビ系で放送された松雪泰子、芦田愛菜主演「Mother」のリメイク版。原作が日本中が涙した名作だけに、リメイク版の「マザー無償の愛」も大きな話題を集めた。

そのほか、2003年~2004年にフジテレビ系で放送の「白い巨塔」や、TBS系で第1シリーズが2005年に放送され「ドラゴン桜」、2016年にフジテレビ系で放送された「僕のヤバイ妻」などもリメイクされた。

WOW!Korea提供

2022.09.13