今期の韓国ドラマの話題の中心といえば、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』。クジラとイルカを愛し、ショートボブの厚い前髪の下から覗く大きな目が印象的な女性、ウ・ヨンウが主人公で、“自閉スペクトラム症”を抱えながらも、韓国トップの大学・ソウル大学を主席卒業したその天才的な頭脳で、国内大手法律事務所の「ハンバダ」の新人弁護士として一つ一つ訴訟問題を解決していく。
韓国本国では、ケーブル局ENAでの放送にも関わらず、第9話の視聴率が15.8%を記録。Netflixでは、日本を含む20の国と地域で1位を記録し、世界を席巻している。劇中に登場するウ・ヨンウと親友・グラミとのスワッグ溢れるあいさつを、BTSのメンバーが真似をしたことでも話題だ。
タイトルロールのウ・ヨンウを演じるのは、子役から培った確かな演技力で高い評価をうける、パク・ウンビン。『恋慕』『ブラームスが好きですか?』で知る人も多いだろう。そして、ヨンウの突然なアイディアや突然の行動も優しく、頼もしく支える同僚のジュノを演じるのは、カン・テオ(『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』『それでも僕らは走り続ける』)。不器用ながら少しずつ歩み寄る、ヨンウとジュノ、2人の恋の行方に視聴者は夢中になっている。
そんな注目作品のOST(オリジナル・サウンドトラック)の日本国内の音楽配信(ダウンロード・ストリーミング)も好評を得ている。配信中のPart1,2に加えて、本日(8/10)part3~5もリリースされた。
ドラマの音楽監督を務めるのは、抒情的なバラードの大家、ノ・ヨンシム。今まで発表された全曲で作詞・作曲にクレジットされ、ウ・ヨンウとその周囲の人たちの視点や気持ちを楽曲でも表現している。
Part.3、4の2曲は、ジュノの視点から描かれた楽曲。 「Better Than Birthday」は、君がいれば、それは自分の誕生日よりもうれしい日!と愛する人と一緒に居る喜びを優しく歌う。歌唱したのはシンガーソングライターのO3ohn(オゾン)だ。
Part.4「Tuning In To You」は、ウ・ヨンウの無垢で、正義感溢れる目に映るものを知りたいと願う気持ちを歌っている。軽やかな歌声を披露しているのは、Mnetのヒップホップサバイバルプログラム『SHOW ME THE MONEY 9』出演後、人気が急上昇中のラッパーWonstein(ウォンシュタイン)だ。
ヨンウの視点からの楽曲はpart5の「Inevitable」。韓国語の原題は、ヨンウのセリフにもある、「やらないのは簡単ではない」という意味で、ヨンウが感じた恋とそれに戸惑う気持ちが歌詞に込められている。歌唱したのは元miss Aのメンバーで女優のスジ(Suzy)だ。
ドラマの重要なシーンで流れ、そのキャラクターの気持ちやドラマのテーマそのものを補完するともいわれる、韓国ドラマのOST。それぞれの楽曲を聴いて、ドラマをもっと深く味わうのはいかがだろうか。
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