現在開催中の「カンヌ国際映画祭」の「ある視点」部門招待作「無頼漢(原題)」(配給・宣伝:ファインフィルムズ)が10月にシネマート新宿、シネマート心斎橋ほかにて、日本公開することが決定した。
出演は「シークレット・サンシャイン」(08)で第60回カンヌ国際映画祭、韓国人初の主演女優賞を受賞し、「マルティニークからの祈り」(14)で身に覚えのない罪を着せられ、過酷な状況に追い込まれる主婦を熱演したチョン・ドヨン。彼女の「ハウスメイド」(11)は第63回カンヌ映画祭コンペ部門に出品され、2014年の第67回カンヌ映画祭では審査員を務め、いまや“カンヌの女王”と呼ばれる。彼女の出演作は高い評価とともに常に注目をあび、「無頼漢」でカンヌに3本目の出品となる。本作では、容疑者の恋人の帰りを辛抱強く待つ官能的な女性を演じている。
チョン・ドヨンの相手役は、彼女と初共演になるキム・ナムギル。人気TVドラマ「赤と黒」、「サメ~愛の黙示録~」などに出演。5月22日公開の話題作、海洋アクション・アドベンチャー「パイレーツ」で主演を務めている。本作では、自らが追う事件の容疑者の恋人である女性(チョン・ドヨン)に惹かれてしまう刑事を演じている。
キム・ナムギル演じる刑事が追う容疑者には、人気ドラマ「大王四神記」で頭角を現わし、男らしい魅力で人気を誇るパク・ソンウン。「新しき世界」(14)で百想芸術大賞、大鐘賞などで助演男優賞にノミネートされ、その演技力が高く評価されている。韓国で3月に公開された「殺人依頼」でも、カリスマ性のある強烈な悪人を演じており、本作でナムギル演じる刑事との対決も見どころの一つである。
その他の共演者に、ソ・ジソブ主演のドラマ「ファントム」で一気に知名度を上げ、ギャング・ムービー「悪いやつら」、「ベルリンファイル」などに出演したクァク・ドウォン。「タチャ~神の手~」では極悪ヤミ金業者を演じるなど、人当たりの良い顔立ちとは裏腹に幅広い役を演じる、韓国映画には欠かせない名優である。
監督・脚本はチンピラと刑事の思いがけない心の交流を描いた「キリマンジャロ」のオ・スンウク。他にも死期の近い男性の純愛を描いた「8月のクリスマス」でも脚本を務めた彼が、本作では刑事と情婦の愛を官能的に描いている。
音楽は、韓国映画音楽を語る際には欠かせない人物のチョ・ヨンウク。「群盗」、「ベルリンファイル」、「親切なクムジャさん」など日本でもヒットした韓国映画作品の音楽を手掛けている。
『無頼漢(原題)』公式HP
http://www.finefilms.co.jp/buraikan/
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