日本公演ならではの楽曲も準備してくれたATEEZ。相手に寄り添ってそっと背中を押してくれる曲「Better」や、いつもATEEZはATINYの隣にいるよという思いが込められた「Still Here」など、日本オリジナル曲を披露し、日本語に関するエピソードも話してくれた。ヨーロッパツアー中のリハーサルでミンギが「Better」を日本語で歌ってしまったという。この曲は日本オリジナル曲ではあるが、韓国語バージョンもリリースされたため、日本以外では韓国語で歌っている。ミンギは「いつも心に日本のATINYがあります。愛してるよ」と日本のATINYへのあふれんばかりの愛を注いだ。
憑依型アイドルとして楽曲の世界観を繊細かつダイナミックに表現して観客を惹きつけるATEEZ。
「INCEPTION」では白のマスカレードマスクを付け、からくり人形のようなパフォーマンスを見せ、続く「Take Me Home」では目隠しした状態のサンのパフォーマンスから始まり、そのセクシーでしなやかな動きに会場全体が惹きつけられると、ステージを行き来するミラー板から次々とメンバーが出ては消えてを繰り返し、まるで鏡の国に迷い込んだよう。最終的にはミラー板と共にメンバー全員が消えてしまうという幻想的なステージを見せてATINYを驚かせた。
この日はATEEZと同じ所属事務所で、ATEEZ楽曲の作詞・作曲にも参加しているシンガーソングライターMaddoxがゲスト出演。「Easy On Me」「Knight」を中性的な美しい歌声で披露し観客をうならせた。
ATEEZのパワフルなステージは後半になるにつれて勢いを増し、ホンジュンは「実は今からが本当のコンサートのはじまりですよ」とATINYの期待を高める。ホンジュンがユンホに「もうすでに力尽きましたか?」と突っつくとユンホは「まさか!」と言って陽気に歌いながら「Fireworks(I’m The One)」のフレーズ「プルノリヤ(火遊びだ)」を歌いながらステージを駆け回りパワーが残っていることを証明。ここではユンホだけに留まらず、他のメンバーのパワーの残り具合もチェックすることに。ミンギはサンを巻き込んで2人で手を繋いで“可愛いバージョン”というリクエストに応えて花道へ出発。サンが「恥ずかしい」と言いながら戻ってくると、そんな様子を楽しんでいたターゲットを発見したサンが「ホンジュンの可愛いバージョンが見たい」とホンジュンを指名。不意を突かれたホンジュンは「『Fireworks(I’m The One)』 は可愛くないです」となんとか逃れようとするが、上手くいかず…。諦めた瞬間、ジョンホを道連れにすることにしたホンジュンがラブコールを送ると、危機を察知したジョンホは「マイクの調子がちょっとおかしくて…」とステージを去ろうとする。しかし、すかさずサンに引き戻されて泣く泣く実行。2人とも“可愛いバージョン”を要求されて花道へ。はじめは嫌がっていたが、途中で開き直って仲良く肩を組んで笑顔で走ると、そんな仲良しぶりにATINYの頬も緩みっぱなしに!
笑顔の絶えないトーク、ステージを破壊するほどのパワフルなパフォーマンスでファンを満足させていくと、楽しい時間はあっという間に過ぎていき、残すこと2曲となっていた。ユンホが最後のステージを伝えると、会場からは終わりを惜しむ声が上がり、その反応にユンホは「僕もみんなと同じ気持ちです。次のステージで絶対にがっかりさせないです。もっともっと盛り上がりましょう」と意気込み、5月にリリースされたJAPANセカンド・ミニ・アルバム『BEYOND:ZERO』のリードトラック「ROCKY(Boxers Ver.)」を披露。最後まで諦めないという強い決意と意思が込められた拳が天に向かって突き上げられた。そして最後の曲は「The Real(興 Ver.)」。「멋(The Real)」と大きく書かれた垂れ幕が並ぶと、韓国伝統芸能パンソリが会場にこだまする。垂れ幕の後ろからATEEZが現われ、韓国伝統楽器の独特なリズムが響き渡ると、ATEEZの溢れ出るエネルギーが会場を包み込んだ。ダンスブレイクパートのウヨンとサンのバイタリティ溢れるダンスに会場はさらにヒートアップ。全身全霊のパフォーマンスで真のかっこよさを見せつけた。
本編が終わるとすぐにアンコール拍手が鳴り響き、ステージに戻ってきたメンバーは「Eternal Sunshine」を披露。「みんな一緒に集まって踊ろう」と楽しそうに歌って踊るメンバーの姿に会場内は笑顔で溢れ、「Star1117」ではいつでもATEEZの心を照らす星であるATINYへの感謝の気持ちを甘い歌声に乗せて届けた。
最後のコメントでジョンホは「日本のATINYに直接会えてとてもうれしかったです。いつどこででも応援してくれるATINYのおかげで今日の公演もとっても楽しく出来ました。ありがとうございました」、ウヨンは「ATINY、今日のコンサートはどうでしたか? 近いうちにまた会えるとうれしいです。今日も本当にありがとうございました」、ミンギは「今回のコンサートは本当に最高でした。こうして近くで皆さんの顔を見られたのは役2年ぶりですがまた会えてうれしいです。ミンギがまた日本のステージに戻ってきます」と再会を約束。サンは「ATINYがいなければ存在できないのはわかりますよね。僕たちがATINYと一緒に行く道を作っておくのでこれからもATEEZと一緒にいてください」、ヨサンは「今日ATINYと一緒に過ごした一日を忘れられないと思いますが、ATINYはどうですか? ATINY、本当にありがとうございました。また会いましょう」、ユンホは「ATINY、待っていてくれてありがとうございます。今日もATINYと一緒に過ごした一日を絶対に忘れません。これからも幸せにするので、ATINYのそばには僕がいることを忘れないでください。愛してるよ」、ソンファは「今日も私たちのATINYは星よりも輝いていました。僕はいつも皆さんのそばにいます。今日一日ご一緒してくださり、ありがとうございました」とATINYに愛情を伝えた。
最後はATEEZのキャプテン、ホンジュン。彼は「長い間待っていてくれて感謝しています。これからもたくさん会えると嬉しいです。コロナ禍の前に僕たちが最後に海外に行ったところが日本だったのですが、その時の記憶が強く残っていたせいか約2年間ATINYの皆さんや日本のファンの皆さんをずっと思い出していました。初めてこんなに大きな会場で公演すると聞いたときは驚きました。なので、心から感謝しています。僕たちこれからも一生懸命頑張ります。来てくれてありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えた。
コンサートラストは「ATINYがどこにいようと、どんな姿であろうとATEEZはATINYと一緒。この曲が皆さんの心の支えになってほしい」というメッセージを込めて「夜間飛行(Turbulence)(Japanese Ver.)」を披露。繊細かつ力強く伸びやかなボーカルとダイナミックなラップが体中に染み渡るなか、最後はジョンホの爆発的なハイトーンボイスを響かせ、コンサートを締めくくった。
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)
ATEEZ HP:https://ateez-official.jp/
ATEEZ(エイティーズ) 2022 WORLD TOUR [THE FELLOWSHIP : BEGINNING OF THE END] in JAPAN
◼️日程
日程
■2022年7月16日(土)開場16:00 / 開演17:00
■2022年7月17日(日)開場16:00 / 開演17:00
■2022年7月18日(月・祝)開場15:00 / 開演16:00
◼️会場
ぴあアリーナMM