俳優チソン、新ドラマ「アダマス」への意気込みを語る “1人2役に慣れる時間が必要。夢にまで出てきた”

名前だけでも信頼感を倍増させる俳優チソンが、一卵性双生児のキャラクター「ハ・ウシン」と「ソン・スヒョン」のそれぞれ違うポイントを伝えた。

27日の初放送を控えたtvN新水木ドラマ「アダマス」(脚本チェ・テガン、演出パク・スンウ)は、継父を殺した実父の濡れ衣を晴らすために真犯人を探す兄、そして殺害証拠であるアダマスを探す弟、二人であり一人の双子兄弟の真実追跡記を描く。

チソンは「アダマス」で実父の濡れ衣を晴らすために真実を追跡する一卵性双生児兄弟のハ・ウシン、ソン・スヒョンを1人2役で演じた。「まず2人と親しくなって慣れる時間が必要だった」というチソンは「双子を区分するために互いに異なる部分を設定するよりは、一卵性双子なのであまりにも同じにならざるをえない感じにさらに焦点を合わせたかった」と伝えた。

これに対して「劇中のストーリーに集中して見ていると、そのように同じように見えた人物が完全に違って見えるようにしたかった」と付け加えた。キャラクターの外面だけでなく、内面でも真実性を持って差別化を図ったというチソンの演技信念を実感させる部分だ。

それだけでなくチソンは「夜寝ていると、ウシンとスヒョンはよく私の夢に現れた。挙句の果てに夢に現れた2人の姿が誰なのか紛らわしくなり始めた」という言葉からは、1人2役に対する彼の熱い没入感と責任感が伺える。しかし、そのような考えもつかの間、キャラクターと同化することで頼もしさだけが残ったとし、愛情のこもった視線を送った。

さらにベストセラー推理小説作家のハ・ウシンと中央地検特捜部検事のソン・スヒョンは双子だが、職業で一線を画す。チソンは「二人とも賢い友人だ」とし「悲しみを受け入れる方法も互いに非常に違う。ウシンは落ち着いて悲しみを受け入れ苦痛を飲み込み胸に留めておく性格である反面、スヒョンはその悲しみと痛みをそのまま率直に爆発させ、その感情を整理して受け入れる」という点を指摘した。

それでも双子なので、顔以外にも似たような部分は存在せざるを得なかったはずだ。チソンは「二人の共通点は真実に対し執念を持っているということ」と話した。これを通じて、ハ・ウシン、ソン・スヒョンがそれぞれどんな方法で真実を追跡するのか、同じ執念を違った方法で表現するチソンの演技にも好奇心が湧く。

このようにチソンは、「1人2役」という難しい挑戦に先立ち、徹底したキャラクターへの解釈と深い感情移入を基にきめ細かな設計を積み上げている。そんな彼の努力が込められた「アダマス」の2人の兄弟のストーリーに関心が集まるのは当然のことで、今夏チソンの演技が再び視聴者にスリルある快感を与える兆しだ。

一方、チソンの一層広くなった演技スペクトラムに出会うことができるtvN新水木ドラマ「アダマス」は、27日午後10時30分から韓国で放送が始まる。

2022.07.14