「コラム」韓国社会のルールブック「第36回・演劇学科」

韓国の俳優たちの略歴を見ていると、多くの共通点を見つけることができる。大学の演劇関連学科を卒業している俳優が圧倒的に多いのだ。これは日本の芸能界とは明らかに違う点だ。

俳優をめざす人はまず受験勉強!

俳優という職業に特別な学歴が必要なわけではない。
それでも、韓国の場合は学歴を重視する伝統が社会に根づいていて、その風潮がはっきりと俳優の世界にも及んでいる。
しかも、人気商売であるだけに「自分をブランドにしたい」という気持ちがどの俳優にも強い。そのブランドの最たるものが、名門大学の演劇学科や映像学科の出身という切り札だ。
韓国には演劇、映画、放送に関する専門学科を設置する大学が非常に多く、その数は40前後もある。これはすごい数だ。
それだけ、芸能分野も学術的に体系化されているのだ。
その中に自分自身を組み込むことが俳優になる第一歩だ。したがって、俳優になりたけばまずはガリ勉に徹して、ひたすら大学受験をめざすのである。
なお、韓国の大学入試は一発勝負である。毎年11月の指定の日に受験生全員が同時に共通試験を受ける。

そこで得た持ち点によって、自分が入れる大学が決まる。
その中で演劇関連学科は非常に人気があって、特に名門となると狭き門だ。しかし、無事に難関を突破できれば大学で中身の濃い専門指導が受けられるし、芸能界全体に強固な学閥があってその中の一員に迎えられる。
(ページ2に続く)

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2022.07.03

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