しかし制作スタッフの釈明にも論議は収まらなかった。当初、最初の立場文になかった内容を一歩遅れて追加したうえに、「ミュージックバンク」の順位集計に反映する番組を明確に提示しなかったためだ。
「ミュージックバンク」の制作スタッフが以前から、KBS Cool FMの7つの番組だけを順位集計に反映してきたのか、イム・ヨンウンの新曲を選曲した番組が集計対象であったにも関わらず、順位操作のために点数を0点処理した情況があったのか、などを調べる作業が警察捜査過程で実現してこそ、疑惑が解消されるものとみられる。
「LE SSERAFIM」の「FEARLESS」の放送回数点数の算定や過程に問題がなかったのかも争点だ。制作スタッフはデジタル音源(60%)、放送回数点数(20%)、視聴者選好度(10%)、音盤(5%)、ソーシャルメディア(5%)の点数を合算し、「ミュージックバンク」の順位をつけると公示している。放送回数点数の場合、KBS TV、ラジオ、デジタルコンテンツをいずれも反映すると表記している。しかし、正確な点数算定方式は公開しておらず、順位を分ける決定的な要因となる放送回数点数に対する疑問提起が続く状況だ。
それだけに「LE SSERAFIM」の「FEARLESS」が放送回数点数で5348点も得るほど、KBSの各種プラットフォームで露出がたびたびあったのか、頻繁な露出がなされる過程で制作スタッフの意図的介入や特恵がなかったのか、などに関する調査も捜査過程で実現されなくてはならないものとみられる。
KBS側は情報サイトEdaily(イーデイリー)に「『特定の番組で特定の音源送出を要求する外部の影響がありうるため、番組名は非公開情報に該当する』という公式行政指針に従ったもの」と集計に反映するラジオ番組のリストは公開しないという理由を明かしたことがある。警察が調査に乗り出した状況と関連しては、これといった追加立場や釈明は出していない。
一方、「ミュージックバンク」の制作スタッフは集計エラーを認め1位曲を訂正した事例がある。2016年5月には「音盤点数集計過程でエラーがあった」と、1位を「AOA」の「Gool Luck」から「TWICE」の「CHEER UP」に訂正した。当時、「AOA」は1位を自ら祝う“裸足ダンス”まで踊ったが、その後トロフィーを返却した。その後2020年7月には「放送回数集計過程でエラーがあった」とし、1位を「BLACKPINK」の「How You Like That」から「EXO-SC(セフン&チャンヨル)」の「1 Billion Views」に訂正した。
WOW!Korea提供