朝鮮王朝の「五大古宮」の中で一番規模が小さいのが慶熙宮(キョンヒグン)です。五大古宮の中では最も西側に位置しています。ここも、歴史に翻弄されて様々な運命をたどっています。
王朝創設者の威光
現在の慶熙宮がある場所には、もともと朝鮮王朝を創設した李成桂(イ・ソンゲ/初代王・太祖〔テジョ〕)の私邸がありました。王朝創設者の威光は絶大で、私邸は聖地のように大切に扱われていたのです。
さらに、15代王・光海君(クァンヘグン)の時代に大々的に改修されて離宮となりました。慶熙宮と呼ばれるようになったのは1760年からで、その後も多くの王族が重宝していたのです。
不運にも1829年に火事にあって大部分を焼失してしまいますが、1831年に再建されています。
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