「TikTok」を見れば、K-POPの人気が見える


グローバルショート動画プラットフォーム「TikTok」が、K-POPトレンドのバロメーターとして急浮上している。「TikTok」で人気となった音楽が音源チャートでも人気を得るようになり、自然と大衆音楽トレンドをリードしている。業界のある関係者は、「『TikTok』を通じて予想できなかった収録曲の人気、過去の曲のチャート逆走など、既存のタイトル曲や新曲中心の人気チャートでは無かった現象が起きている」とし、「このような変化を感知したMelon、K-POP Radar、GAONチャートなど主要音源プラットフォームとチャートが『TikTok』データを積極的に活用している」と話した。

実は歌謡界では「TikTok」が必須アイテムになって長い。「TikTok」ダンスチャレンジが曲の人気に大きな助けになるからだ。

各事務所は所属歌手の新曲発表に劣らず、ダンスチャレンジでもヒットを狙っている。音源の場合、チャート上位圏に進入が出来なければ、新曲を紹介する道が事実上ないが、ダンスチャレンジの場合、ファンたちと一般人たちの好評を導けば自然と人気を得られるという点で試される挑戦だ。

何よりもダンスチャレンジは新曲もタイトル曲も過去曲もその対象になると言った点で、歌謡界のマーケティング担当者たちの興味を引いている。また、一般人が直接作るダンスチャレンジにより、該当曲が強制的に音源チャートで逆走する事例もある。代表的な曲として「ENHYPEN」の「Polaroid Love」、「TRESURE」の「DARARI」が「TikTok」で人気を得た後、音源チャートでも逆走を記録した。

これが「TikTok」特有のユーザーフレンドリーなインターフェースと、簡単な接近性が大きな役割をしている。複雑な手続きなしに簡単に動画を撮影しアップロードでき、音楽も別に準備する必要なく「TikTok」より提供される音楽を挿入すればいい。特にMZ世代(1980年~2010年頃に生まれた世代)の好みを反映した縦形の映像はスマートフォンさえあれば、簡単に楽しめるコンテンツだという点も強みになっている。(2ページに続く)

2022.05.05