初回のローカルフードの地域は、食道楽の旅行先ランキング1位の全羅南道・ヨス(麗水)だった。今回はハ・ソクジンがホストとなり、番組を進行。ローカルグルメはサワラの刺身、海鮮サムハプ(発酵させたエイの刺身をキムチ、豚肉と一緒に食べる料理)、よもぎのデザートで、料理が出てくるたびに、専門家ゲストらの解説、情報などを聞きながら、地元の人の食べ方で味わっていく出演者たち。
料理バラエティでよくありがちな、出演者がただ食べて、味の感想を言いながらわいわいするような番組ではなく、なぜその食材、料理がローカルグルメになったのかという背景まで知ることができるし、脱線トークもなく、見事に料理に関する話だけで進んでいき、上品な美食家の会合のような、いわゆる意識高い系の雰囲気が漂う番組だった。また、食べるシーンでは顔アップのスローになるなど、おいしく見せる演出効果も。番組は夜10時半から始まるが、十分に視聴者の食欲を刺激する見せ方なので、食事制限などをしている人にとっては危険な時間帯かもしれない。
初回放送では、最後にデザートとして、よもぎのアイスクリームが出てきたが、行列ができるほどの人気店で、最近SNSで話題になっているらしい。それをスタッフが行列に並んで購入し、空輸したというのもすごいが、その店に並ぶお客さんは片手にカイロ、片手にアイスという状態だったとのプチ情報も。そこまでして食べたいアイスがどんな味なのか気になるところであり、ヨスの魅力もまたローカルフードを通して、しっかり伝わってきた。
次回は釜山編で、ホストは毎週変わるとのことだが、新しいモクパン(食べる放送)が誕生したと期待されている。
WOW!Korea提供