▲唯一無二のキャラクター表現力+適材適所の緩急調節
特に、キム・ナムギルの適材適所に緩急を調節した演技は、視聴者に過度な没入を誘発した。第7話で、ソン・ハヨンは公開手配後、何の手がかりもない犯人を追いかけ、1日も欠かさず富裕層の老人連続殺人が起きた現場を訪れ、事件と似たケースについて勉強までしながら、犯人の心理と行動を分析するために熱中した。
そうしながら、ソン・ハヨンは“レジャー用ナイフ”を凶器に使った犯行が数回起きていることを知り、管轄の警察署だけでなく、被害者や目撃者の供述をもとに事件を把握していった。彼は、女性の腹部を狙った同じパターンの犯行に不安を感じた一方、今回の事件が自分たちが捜査する富裕層老人殺人事件とは関係がないと確信し、根拠を挙げて感嘆を呼んだ。ソン・ハヨンは、「認めたくはないが、われわれは今、それぞれ違う2人の連続殺人犯を逮捕しなければなりません」ときっぱりと語った。キム・ナムギルは、揺るぎない目つきと言葉遣いはもちろん、続く犯人たちの悪行で苦悩に陥ったソン・ハヨンの内面をそのまま見せた。
▲視線、指先、身振り一つまで…感情コントロール
キム・ナムギルは劇中、警察の身分証盗用と性売買社長の通報で捕まったク・ヨンチュンと向き合い、「女性はもちろん年寄りまで殺した」という話に事件の深刻さを悟った。ク・ヨンチュンが富裕層老人殺害事件の真犯人だと思ったソン・ハヨンは、彼の表情の変化や行動一つまで逃さず、目に留めた。ク・ヨンチュンが山に埋めた女性たちの遺体が一つずつ発見されると、ソン・ハヨンは深い悲しみと怒りをあらわにした。キム・ナムギルは、大きな瞳と震える手先でソン・ハヨンの心情を代弁した。
ソン・ハヨンは、拘置所でク・ヨンチュンと会い、彼の犯罪心理について尋ねた。ソン・ハヨンは、気高く自分の犯罪行為が正当だというク・ヨンチュンの言葉に沸き上がる怒りを抑え、彼の息の根を止める心理圧迫で、見る人々の嘆き声を呼んだ。キム・ナムギルは、ますます高まる雰囲気に合わせて、冷ややかな目つきで“息が止まりそうな”オーラを発散する一方、圧倒的な演技で優れた没入度を与え、緊張感を高めた。
第8話の最後には、ソン・ハヨンが本格的に“レジャー用ナイフ”事件の犯人ナム・ギテ(キム・ジュンヒ扮)を追うことを予告し、今後のストーリーに期待が高まった。嵐の前夜のような静かな雰囲気が漂う中、他の事件と向き合うソン・ハヨンの動きにその行方が注目される。
「悪の心を読む者たち」第9話は、4日夜10時に放送される。
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