「コラム」康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.201「『赤い袖先』の盛り上がり」

 

2PMジュノが主演した『赤い袖先』(MBC)は、放送が終了して1カ月が過ぎても、撮影時のエピソードが次々に披露されて大いに盛り上がっている。大ヒットした余韻は今も続いているのだ。

『赤い袖先』(MBC)の公式サイトより



賢明な決断

今年も1カ月が過ぎて、新たに放送されるドラマが次々に紹介されている。今年の前半もパク・ミニョンやソン・ジュンギといったトップ俳優の主演作がたくさんあって韓国ドラマ界も活況を呈していくだろう。
そんな中で、『赤い袖先』も負けていない。高視聴率を挙げたときの出演者たちの公約実現とか撮影時の和気あいあいの裏話とか、とにかくドラマの話題が次々に報道されている。
放送が終わって1カ月が経っても関心が続いているというのは、本当にうれしい。
「ドラマが大ヒットして多くの視聴者が喜んでいる」
そのことを心から実感できる。
考えてみれば、兵役からの復帰作として難しい時代劇を選んだジュノのプレッシャーは並大抵ではなかったはずだ。
しかし、終わってみれば、彼は賢明な決断をしたし、とてつもないキャリアを築いた。今や韓国のすべてのドラマ関係者が、『赤い袖先』によって企画作りからキャスティングまで多大な影響を受けている。



ベストカップル賞

『赤い袖先』は主人公同士の相性がとても良かった。
ジュノは名君として有名なイ・サンを演じ、イ・セヨンはイ・サンの側室になるソン・ドクイムに扮した。
そのイ・セヨンだが、ドラマ『王になった男』で王妃に扮したときも安定した演技力で高い評価を得た。かつて『宮廷女官 チャングムの誓い』で子役として目立った活躍をしていた彼女は、大人の女優として成長したあとも時代劇で素晴らしい演技を披露していた。そんなイ・セヨンとジュノは主役コンビとなり、2人はお互いの持ち味を発揮した。
その結果として、MBC演技大賞でジュノとイ・セヨンはベストカップル賞を受賞している。
ジュノの言葉が印象的だった。
「本当にイ・セヨンさんのおかげです。楽しく撮影ができるようにいろいろと助けてくれました」
これは、ジュノの感謝がこもった心からの言葉であろう。
『赤い袖先』は最良の主役コンビを得たことが今回の成功につながった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

2022.02.05