2012年2月16日、約2年の軍務期間を終えたイ・ジュンギは、以前と少しも変わらぬ姿をファンに見せた。彼の除隊記念ファンミーティングは、発売後わずか1分で完売した。それだけ多くのファンが彼の帰りを待っていたのだ。
本当に大切な経験
除隊後ひと段落がついたイ・ジュンギは、すぐに『アラン使道伝』への出演を決心した。ヒロインを演じたシン・ミナとのかけ合いは素晴らしく、ブランクをまったく感じさせなかった。
彼は、放送終了後にこう述べた。
「すがすがしい満足感とともに、くやしいところもあります。序盤は精神的負担が大きく、みなさんがイ・ジュンギという俳優をどれくらい信頼してくださるのか、心配でした。放送が終わり、多くの称賛を受けたことには満足ですが、期待値があまりにも大きかったので、物足りなさも少しあります」
イ・ジュンギが話す“物足りなさ”とはいったい何か。
「ファンタジーロマンスに対する期待感がありました。何よりもイ・ジュンギが新たなロマンスをお見せする機会だったのに、事件重視になってしまったのです」
復帰作でもこのように冷静に自己分析をするイ・ジュンギ。そんな彼も、2年ぶりのドラマ復帰には大きな恐怖を抱いていたという。
「序盤に現場で不自然に振る舞っていたら、撮影は難航していたと思います。勘が鈍っていないだろうか、カメラが恐ろしくないだろうか……という思いがありました。それでも現場が楽しかったおかげで、“感じ”をつかむことができました。スタッフや同僚のサポートも大きいものでした」
多くの人に支えられていることを実感したイ・ジュンギ。軍務に励んだ2年間が自分を大きく変えたと語る。
「本当に大切な経験をしました。2年間、やりたいことができない時間を過ごし、多くのことを考えました。何よりも与えられた機会に、さらにありがたみを感じるようになりました」
周囲への感謝の気持ちを忘れないイ・ジュンギ。次に主演したのが『夜を歩く士(ソンビ)』である。
構成=「ロコレ」編集部
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