裁判所が「スノードロップ」に対する放送禁止仮処分申請を棄却した。
29日、ソウル西部地方裁判所は、市民団体である「世界市民宣言」が出したJTBC土日ドラマ「スノードロップ」に対する放送禁止仮処分申請に棄却決定を下した。
裁判部は「このドラマの内容が団体側の主張のごとく歪んだ歴史観をもとにしているとしても、これに接する国民がその内容を盲目的に受け入れるとは見られない」と判断の根拠を明らかにした。
「スノードロップ」は18日の初放送以降、論議の中心に立っている。制作段階から問題だと指摘された男性主人公のスパイの設定、「松よ松よ、青い松よ」の背景音楽使用などが歴史の歪曲と民主化運動蔑視の論議を呼んだ。
「スノードロップ」の放送中断を要求する大統領府国民請願の参加者は一瞬にして35万人を超え、放送通信審議委員会にも500件を超える抗議性の苦情が受け付けられたと伝えられた。
こんな中、市民団体である「世界市民宣言」は20日、「国家暴力美化ドラマ『スノードロップ』に対して放送禁止仮処分を申請する」として、放送禁止仮処分申請を出した。
一方、JTBCは「『スノードロップ』に対する議論が続いている。放送ドラマの特性上、一度にすべての叙事を公開することができないため、序盤の展開で誤解が始まったようだ」として、特別編成を試みるなど論議解消のための努力を続けている。