「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.193「ジュノ主演『赤い袖先』の快進撃」

写真提供=韓国MBC

2PMのジュノが主演しているMBCの時代劇『赤い袖先』(原題)は、11月12日から放送が始まったのだが、放送回数が増えることになった。まさに快進撃を続けており、今年のドラマの中でも際立った話題作になってきた。

景気がいい話

現在、『赤い袖先』はMBCで毎週金曜日と土曜日に放送されている。
当初は全16話の予定だったが、それが1話増えて、第17話でフィナーレを迎える。
日本では連続ドラマの放送回数が増えるということは基本的にないのだが、韓国ではよくあることだ。
かつては、全150話の予定が全200話になったという大幅な回数増加の逸話も残っているほどである。
さすがに今はそんな時代ではないのだが、1話くらいの増加はよくあることだ。もちろん、視聴率が良好でないとそんな景気がいい話にならないのだが、幸いに『赤い袖先』はすこぶる状況がいい。
視聴率もニールセンコリアの全国基準で10.7%を挙げている。
放送するMBCも「放送回数を増やそう」という前向きな気持ちになるのも無理はない。

このドラマは、イ・サン(ジュノ)と宮女ソン・ドクイム(イ・セヨン)を描いた宮廷劇だ。
イ・セヨンは『王になった男』でも王妃を演じていて、時代劇には定評がある。今回も安定した演技でドラマを大いに盛り上げている。
そんな彼女とラブロマンスを繰り広げているジュノは、兵役から復帰後のドラマ主演であったが、勘の良さを生かして難しい役を巧みに演じきっている。
ここでいう「難しい役」というのは、二つの意味がある。
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2021.12.11