「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.191「キム・ジェウクに注目!」

甦ってきた日本語

キム・ジェウクは俳優になっていなければ、音楽家になっていたかもしれない。それほど多才な男性である。
そんな彼はもちろん韓国で誕生しているが、生まれてすぐに父の仕事の関係で日本に住むようになった。
「最初に覚えた言葉が日本語でした。それにすっかり慣れてしまって、小学校に入る前に韓国に戻ってから、日本語しか話せなくて大変でした」

それゆえ、小学校からは韓国語を猛勉強しなければならなくなった。逆転現象が起きてしまったのである。
そんな中でいつしか日本語を忘れてしまったが、大人になってから日本から来た留学生と友達になり、自分のからだに残っていた日本語の感覚が甦ってきた。それで再び日本語が話せるようになったという。
彼にとって日本は大好きな国だ。それだけに、『彼女の私生活』がNetflixを通して日本で人気になり、キム・ジェウク自身が一番喜んでいるかもしれない。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

2021.11.27