また、ユン・ゲサンの代表作といえば、大ヒット映画「犯罪都市」。初の悪役に挑戦し、長髪も話題になったが、役作りに関する面白い話も。一般的な悪役は短髪のイメージがあるので、それを払拭したかったそうで、逆に長いのはどうかと自らアイディアを出したそうだ。前から好きな俳優オダギリジョーが長髪で髪を結えている姿を見て、いつか自分も一度はやってみたかったので、やるならここだと思ったそうだ。ちなみに、オダギリジョーはユン・ゲサン主演の映画「プンサンケ」にカメオ出演したがことがある。
そして、俳優業について、作品ごとにその人物になろうと努力しているとし、作品のキャラクターが本物であるように見えるのが、自分の人生で一番重要だと話したユン・ゲサン。時には自分の未熟さを感じ、つらく大変でもあるが、好きだからこそ絶対に諦めることはできないと真剣に語っていた。
さらに、共演者から見たユン・ゲサンの印象も紹介され、女優ユン・ヨジョンが「簡単な道を歩まないこだわりの強い俳優」、俳優ユ・ヘジンが「一滴ずつ落ちて、一杯になるドリップコーヒーのような俳優」と表現していたのも印象的だった。
こうして、俳優としてのユン・ゲサンは常に真剣モードでストイックだが、「god」のメンバーたちといるときは、途端におふざけモードでお茶目になる。本人いわく、“godゾーン”というものがあり、その中に入るとガラッと変わり、そのときのユン・ゲサンが出てくるそうだ。いつどんなときでも、そのようなエネルギーを出したいが、メンバーたちがいないと出ないので、自分でも不思議だと話していたが、「god」というホームは、素の自分が出せる居心地のいい場所なのだろう。
その証拠に、20代の頃と40代になった今のメンバーたちとの会話は全く変わっていないという。責任感が強くなったから、大人を演じているだけで、今も昔も同じなのだとか。そして、最後に「god」として存在していた自分も、俳優として生きていく自分も本当であり、大きな願いは自分の姿が誰かの力になることだと伝えたユン・ゲサン。ギャップのある魅力を武器に、今もなお第一線で走り続けている。
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