米音楽界最高の栄誉とされる「グラミー賞」を主催する米レコーディング・アカデミーが23日(日本時間24日)に第64回グラミー賞のノミネートを発表する予定で、韓国人気グループのBTS(防弾少年団)が昨年に続いて今年も候補に挙がるか注目されている。今年の活躍をみると、ノミネートは期待以上との見方が優勢だ。
BTSは前回の第63回グラミー賞で、ヒット曲「Dynamite」がポップ部門の賞の一つである「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞」にノミネートされた。受賞は逃したものの、韓国のポップアーティストとして初めてグラミー賞候補に上がりK-POPの影響力の大きさをアピールした。
今年は受賞に一歩近づいたのではないかという声も多い。
BTSの影響力は昨年以上だ。レコーディング・アカデミーは先ごろ、ノミネートに向けた第1回投票を締め切った。投票にはアーティストやプロデューサー、レコーディングエンジニア、評論家などの専門家が参加した。その結果が現地時間23日に発表される。
5月にリリースした英語曲「Butter」が米ビルボードのメインシングルチャート「ホット100」で通算10週の1位獲得を記録し、「Permission to Dance」、英ロックバンドColdplay とのコラボレーション曲Coldplay X BTS -「My Universe」も、立て続けにヒットした。
9月には米ニューヨークの国連本部で開かれた持続可能な開発目標(SDGs)推進のためのハイレベル会合「SDGモーメント」に「未来世代と文化のための大統領特別使節」として出席。若者の代表として演説し、その存在感を世界中に印象付けた。
先月下旬には、グラミー賞などとともに米3大音楽賞の一つに挙げられる音楽賞「2021アメリカン・ミュージック・アワード(AMA)」の3部門にノミネートされ、中でも最高賞の「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」のノミネートは、アジアのアーティストでは初となる。
音楽評論家のチョン・ミンジェ氏は「昨年と比較しても、新曲の実績はもちろん、実感としての人気、話題性、全てで飛躍した」としながら、「2年連続でグラミー賞候補に含まれる可能性が非常に高い」との見解を述べた。
現在主要4部門の候補としても条件が劣っていなく保守的な「グラミー」の壁を打ち破れるか期待が集まってる。
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