「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.186「何度見てもいい『100日の郎君様』」

ラブロマンスが気になる

2人は奇妙な夫婦になっていくのだが、最初はいがみあっていたウォンドゥクとホンシムも次第に愛情が深まっていった。
やがてウォンドゥクは王宮に帰って世子のイ・ユルに戻る。そうなると、残してきたホンシムのことが忘れられない。
こうしてドラマは終盤を迎えて、悪徳高官の陰謀に打ち勝っていくイ・ユルの姿が颯爽と描かれる。そして、2人の愛の行方も……。
それにしても、ドラマの前半で村人のウォンドゥクを演じたときのド・ギョンスは、とぼけた雰囲気と不機嫌な仕草を巧みに演じていたが、後半になって王宮に帰ってからは、世子として真相を究明していく姿が実に頼もしかった。

また、ナム・ジヒョンとのラブロマンスも、クライマックスに向けて切ないほどに情感があふれていた。実はユン・イソだったホンシムを演じたナム・ジヒョンの演技力が良かったし、新たな事実を知っていくイ・ユルに扮したド・ギョンスも素晴らしかった。
兵役が終わってから、まだド・ギョンスの新作が出ていないが、彼の今後の主演作にも大いに期待したい。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

2021.10.23