ことしで10周年を迎えたラッパーサバイバル番組「SHOW ME THE MONEY 10」(Mnet)が10月1日(金)にスタート。
前のシーズン9は初回視聴率1.1%(全国基準・ニールセンコリア調べ)でスタートしてからじりじり上昇し、2.1%で終了したが、今シーズンも初回視聴率は同じ1.1%を記録。初回放送はお馴染みの無伴奏ラップを審査する第1次予選の模様が公開され、注目ラッパーなどが続々と登場した。
今シーズンの応募者は歴代最多となる約2万7000人。優勝賞金3億ウォンをかけた戦いの幕が開いたが、第1次予選を通過したラッパーは132人だった。その審査をしたプロデューサー軍団が、GRAY&MINO(WINNER)、Zion.T&Slom、Gaeko(Dynamic Duo)&CODE KUNST、YUMDDA&TOILという4組8人。
中でも目を引いたプロデューサーは、シーズン5でBewhYを優勝に導いたGRAYと、シーズン4で準優勝したMINO。参加者からプロデューサーとなったMINOは「参加者の皆さんと同じ立場だったし、彼らの気持ちが本当によく分かっているので、より集中して見たい」と意気込んでいたが、実際、第1次予選にMINOが現れると、衣装もゴージャスで芸能人オーラが出まくりのため、逆に参加者たちが圧倒され、緊張、萎縮をしてしまう場面も。
そんな中、さらに会場をピリつかせたのが、シーズン4でMINOと優勝争いを演じ、見事に勝ったBasickが参加者として再びやって来たこと。優勝者が再挑戦をするのは初めてだ。当時、優勝した後、会社を辞めてラッパーとして忙しく活動していたが、その黄金期は長く続かなかったそうで、リリースしたアルバムもそれほど売れず、悲惨でむなしかったという。PaloaltoのススメでYouTubeを始めたが、昨年のシーズン9にプロデューサーだったSwingsが参加者として出ているのを見てかなり刺激を受け、今回の再挑戦を決めたとか。
皮肉にも、Basickを審査したのはMINOだった。妙な緊張感が漂う状況。対面したMINOは「あら、いらっしゃったんですね」と第一声を発し、笑顔を見せた。一方、Basickはラップを始めたが、一瞬止まってしまったため、誰もが“歌詞を忘れたのか?”と思った瞬間、ラップを再開。実はCMまたぎのドキドキさせるような編集点をわざと作るという演出だったのだ。用意周到な巧妙さを見せ、MINOから合格のネックレスをもらった。ちなみに、Basickの出演シーンがこの日の瞬間最高視聴率を記録した。
また、シーズン9のSwingsのように、参加者として挑戦を決めたラッパーが一人。シーズン3、4でプロデューサーとして活躍したSan Eだ。「ラッパーでエンターテイナーである自分のことを忘れられたくない」という理由で志願したという。ここでもディスバトルで絡んだことのある因縁の相手、GRAYが審査を務めるという運命の巡り合わせが。
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