2011年ベルリン国際映画祭コンペティション部門にてアジア映画として唯一出品された作品「愛してる、愛してない」。3月16日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開する映画の予告編がついに解禁された!
直木賞作家・井上荒野の短編「帰れない猫」(ハルキ文庫「ナナイロノコイ」収録)が原作となる本作は、結婚五年目を迎え、突然妻から別れの言葉を告げられたところから、揺れ動く夫婦の心情を描いた大人のラブ・ストーリー。夫役を演じたのは、大ヒット・ドラマ「私の名前はキム・サムスン」「シークレット・ガーデン」や映画『百万長者の恋』『レイトオータム』などで、日本でも熱狂的なファンを数多く持つ韓国の新トップスター、ヒョンビン。これまで以上に繊細で奥行きのある演技を披露し、第61回ベルリン国際映画祭をはじめ、世界各国の映画祭で絶賛された。妻役を演じたのは、『サイボーグでも大丈夫』、『箪笥』で幅広い役柄をこなせる女優として名高いイム・スジョン。監督は第二のキム・ギトクと称され、『チャーミング・ガール』が長編デビュー作ながら、サンダンス映画祭のみならず、ベルリン国際映画祭にも出品され、以後『アドリブ・ナイト』、『素晴らしい一日』とベルリン映画祭の常連として名を馳せたイ・ユンギが務める。
5年間を共に過ごした夫婦の最後の日を、ほぼリアルタイムで見せる本作の特徴を十分に生かした予告編は、静かな中に男と女の様々な感情を映し出し、観るものを深い孤独の中へ引き込み、同時に、私達の誰もが持つ“恋愛の記憶”が呼び起こされるような仕上がりになっている。http://aisiteru-aisitenai.com/
すれ違う想い、近くて遠いふたり。別れからはじまる、男と女の物語・・・。
空港へと走る車の中。それぞれ建築家と編集者として成功した、結婚5年目の夫婦。出張で空港に送ってもらう車の中、 妻は夫に突然の別れ話を切り出す。
「私、出ていく」。夫は「分かった」とそれを受け入れる。数日後、二人で暮らした家から 妻が出て行く日。彼は無言で妻の荷造りを手伝い、思い出のレストランに予約を入れ、コーヒーを淹れる。荷造りの進まな い妻は、これまでの二人の暮らしに想いを巡らせる。
そんな中、二人が暮らしてきた家にずぶ濡れになった仔猫が迷い込み、 どこかへ隠れてしまう。雨がひどいから、仔猫が出てくるのを待っているから、そんな言い訳を胸に家から出ることができない 二人。彼女の旅立ちを遮るように、彼らを世間から切り離すように、雨は降り続けていた―。
出演:ヒョンビン「シークレット・ガーデン」「私の名前はキム・サムスン」『レイトオータム』、イム・スジョン、『箪笥』、『サイボーグでも大丈夫』
監督・脚本:イ・ユンギ『素晴らしい一日』、『アドリブ・ナイト』、『チャーミング・ガール』
原作:井上荒野「帰れない猫」(ハルキ文庫「ナナイロノコイ」収録)
2011年/韓国映画/カラー/ビスタサイズ/105分
配給:ポニーキャニオン (C)2011 bom Film Productions co.,ltd. All rights reserved.