韓国に空前のヒップホップ・ブームを巻き起こしたMnetのヒップホップ・プログラム「SHOW ME THE MONEY(SMST)」と「UNPRETTY RAP STAR(URS)」。そのコラボイベント「SHOW ME THE MONEY & UNPRETTY RAP STAR JAPAN SHOWCASE Vol.2」が9月10日、渋谷WOMB で開催(昼夜二公演)された。
第2回目となったこのショーケースには「SMTM 5」セミ・ファイナルに進出したReddyとG2、「URS 2」から優勝者のTruedyとHeizeが参加。日本からは仙台を拠点に活動するヒップホップ・ユニットLGYankeesが韓国勢を迎え撃ちイベントを盛り上げた。
トップバッターのTruedyは「Put your hands in the air」と煽った後、「ハジメマシテ」と挨拶しライブがスタート。ノッケから「Say Truedy」「Say Hip Hop」と煽り、コール&レスポンスを演出して会場をホットにする。そしてファンのほとんどが自分の韓国語を理解しているとわかった瞬間、「ありがとうございます」と恐縮。8月にリリースしたばかりのアディダスとのコラボ曲「All Kill」を披露すると、リリース間もないにも関わらず、フロアはみなチェック済。そんなファンの熱心さにも感激していた。そして彼女が「Everybody say」と叫べば、フロアは「all kill shit」とレスポンスし、あまりの反応の良さに可愛らしく「Oh My God!」を連発した。
彼女のラップは声質、フロウ共に、Queen of K-Hip Hipと呼ばれたユン・ミレのそれを彷彿させる。が、Truedyは単なるミレのファロワーではない。プライドを持ってラップし、「私は歌声自体がパンチライン」と歌う「自尊心」は「URS 2」のファイナルで披露したもので、彼女の熱き想いは会場中に伝播。そして2step調のラブ・ソング「Much Much」では「もっと愛して」という気持ちを卓越したフロウで表現。さらにフロアに降りてファンを一層ヒートアップさせ、ラストはオールドスクール讃歌にして彼女のアンセム「Ruedy Boogie」で締めた。
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