たとえ期待したほどの視聴率はでなかったとしても、回を繰り返すほどに「タンタラ」のマンゴーエンターテイメントとタンタラバンドが幸せになれるように願って応援する視聴者が増えている。「ヒーリングドラマ」だという評価も少なくない。刺激的な素材なしに自分たちの夢に向かって堂々と立ち上がって駆けて行く彼らの姿が多くの感動をプレゼントしているからだ。
こんな反応にタンタラバンドは、「もっと熱心にしなければとい思います」と言って感謝のあいさつを伝えた。
ミンヒョクは、「周辺でも、どんどん面白くなるという話をたくさんしてくれます。もちろん視聴率は2桁いなりませんが、視聴率はさておいてドラマ自体が面白く周囲の反応も良いので大きく気を使っていません」と言った。
コンミョンも「僕らは本当に楽しく撮影をしています。こんなに面白く撮影していれば視聴率も自然に上がらないだろうかと期待したりします」と付け加えた。
タンタラバンドの成功ストーリーと共に「タンタラ」をもっと面白く作っているのは、やはりラブラインだ。グリン(Girl‘s Dayヘリ)を好きなハヌル(ミンヒョク)が、少しずつ自分の感情を表現しはじめ、これにヨンス(イ・テソン)が気づいた。ソクホ(チソン)もグリンが気になり始めて、胸のときめきを刺激する三角ロマンスが始まろうとしている。
ハヌルは、グリンがソクホを見ながら笑うと「お前が他の男を見て笑うから腹がたつ」と言ったり、沈み込むグリンを慰めるためにおんぶをしたりして胸をときめかせている。好きなグリンを見つめる眼差しや表情は限りなく優しくて切ない。
これについてミンヒョクは、「実は、ドラマで使うような言葉は現実では使いませんが、演技をする時は平気で言えてしまいます。そのシーンだけ思って演技をしてみると撮影する瞬間にはよく集中できて、そうすると表情や台詞が自然に出てきます。それで、『何だ?』と思うときも多いです。こんなに集中できる理由は、相手が上手くやってくれてお互いに息がピッタリ合うからだと思います。もちろんさまざまな理由がありますが、不自然さやわだかまりがないからそうなるのだと思います」と、現場の雰囲気と相手役のヘリに対する感謝の思いを表現した。
ならば、実際にミンヒョクの恋愛スタイルはどうなのか。彼は、「好きな人がいて確信を持てば直ちに表現をします。でも確信を持つまでは慎重な方で、そんな場合が1、2回くらいであったようです」と、にっこり笑った。
またミンヒョクは、まるで母親のように後輩のめんどうを見てくれる先輩のチソンについて「本当に助けてくれます。ひとつひとつすべて気にして下さって、一緒に演技をする度に助言や意見をくださってより良くなるために努力をする方です。撮影を始めてお互いが集中すると、今までなかったような思いもよらないシナジーが発生してもっと信じることができて気楽に演技ができるようになります。そんなふうに呼吸が本当によくあいます」と説明した。
最後にタンタラバンドの4人にとって、「タンタラ」はどんな意味のドラマとして残るのかという質問をしてみた。悩んだあげく口をきったミンヒョクは、「ドラマ自体が持つ雰囲気が暖かくて慰めになる内容なので、僕自身も俳優としてではなく視聴者として自然に見るようになってました。ヨンスが泣くと涙が出るし、カイルが泣くと涙が出ます。悲しかったりやさしかったりして元気も出ます」と言った。
続いてミンヒョクは、「僕が見ても『ハヌルはどれほど悔やしいか』と思います。夢に向かってバンドをする姿が美しくて、ファンの方が『もう花道だけを行って欲しい』と言ってくださるように良いことだけがあったらいいという願いを持つほどタンタラバンドが上手く行ってくれたらと思います。タンタラバンドをしながら演奏を完璧にするわけではないですが、みんなで熱心に練習してステージのように感情を共有しています。だからタンタラバンドがもっと上手くなって実際にファンミーティングもできれば良いと思います」という希望も伝えた。