韓国で 1300 万人を動員、韓国映画史を塗りかえた大ヒット映画「王の男」が 12 月 9 日、日本で公開を迎えた。現在、日韓合作映画『ヴァージンスノー』の撮影で京都滞在中のイ・ジュンギ、そしてカン・ソンヨンが急遽来日、新宿ガーデンシネマにて初日舞台挨拶が行われた。この日の舞台挨拶チケットは高倍率、運よく勝ち取ったファンで会場は埋め尽くされた。イ・ジュンギは黒のシャツにスーツ姿、カン・ソヨンはベージュのワンピース姿で登場、役柄の強いイメージと違いなんとも可愛らしいカン・ソヨンの姿に皆驚いていた。途中ゲストに、映画「転校生」で主演を努めた新人女優・蓮佛美沙子が登場し花束をプレゼント … 司会者に蓮佛さんの印象を聞かれイ・ジュンギは「かわいいですね … 」と照れながら挨拶を交わし、一番好きな日本語は何ですか?の質問には「若い時の苦労は買ってでもしろ!」と日本語で意外な答えを返し会場を沸かせた。
映画「王の男」 ( 監督イ・ジュンイク ) は、 16 世紀初頭の宮中を舞台。韓国史上最大の暴君と恐れられた王、ヨンサングン ( チョン・ジニョン ) に固い友情で結ばれた2人の男旅芸人、チャンセン ( カム・ウソン ) とコンギル ( イ・ジュンギ ) が芸で挑む、2人の波乱に満ちた人生、激しくも悲しい運命を描くストーリー。
「王の男」は今年韓国で開催されたアカデミー賞(第 43 回大鐘賞映画祭)歴代最多部門でノミネートされ、 10 部門の賞を総なめにしている。監督イ・ジュンイクは最優秀作品・監督賞、カム・ウソンは主演男優賞、イ・ジュンギにおいては“歴史を狂わせる美しさ”を見事に体現したと絶賛され、新人男優賞など3冠に輝いている。この作品でイ・ジュンギは韓国でのスターの地位を獲得した。
公開にあたりイ・ジュンイク監督はこんなメッセージが寄せている。
「人間は、社会的生き物として、社会や組織の中で生きることを余儀なくされます。それに加えて人間は、社会における階級や階層というものを選ぶことは出来ません。そして一人一人、自ら生きるべき道をただ進むしかないのです。
しかし誰一人として、自分の目の前の道を素直にただ歩く者はいないでしょう。それが悲劇を生むのです。人間は皆、自らの運命に逆らおうともがき、その過程に幾多の衝突や緊張が生まれるのです。「王の男」では、そんな人間の性を描きたいと思いました …. 」 史実とフィクションを見事に融合させた、最高にドラマティックなエンターテインメント。
一流宮廷芸人にのし上がった 2 人が見た、王室の奥に隠された秘密 ,,, 突極の愛憎劇が今幕を開ける …. ※ 新宿ガーデンシネマ、恵比寿ガーデンシネマ他、全国にて公開