「イベントレポ」チャン・へジ&チェ・ウシク映画『あなたが母親の手料理を食べられる回数は、 あとどれくらい残ってますか?』 (#あな母) フードスタイリスト飯島奈美 “映画”と“食” を語る

涙腺も胃袋も刺激する、ヒューマンファンタジー映画『あなたが母親の手料理を食べられる回数は、あとどれくらい残ってますか?』(11月20日公開)。日本公開を目前にした11月5日にはユーロライブにて試写会が実施され、本編上映後にはフードスタイリストの飯島奈美が登壇し、映画ジャーナリスト立田敦子が進行を務め、トークショーを行った。

『かもめ食堂』『深夜食堂』『ひらやすみ』等多数の作品で料理を提供する飯島は、フードスタイリストとしての視点で本作を高評価。「とにかく美味しそうなゴハンが沢山出て来て、観ていて目が楽しい。でもそんな美味しそうな手料理を“とある理由で”息子が食べないなんて…辛い!」と巧みなストーリーにのめり込みながら「劇中に登場する料理は50品以上。映画を観ながら数えました。あまりの種類の多さに“これは私には出来ない…”と思いながら。全てが本当に美味しそうで、ネット等で調べてレシピも自分なりに作りました」とすっかりハマっていた。

オスカー受賞作『パラサイト 半地下の家族』でも親子役を演じたチェ・ウシクとチャン・へジンが再び親子役共演しているのも話題。飯島も「二人の息がぴったり!本当の親子にしか見えない!」と馴染みぶりにビックリ。

チェ・ウシクについては「優しい笑顔で、良い人の役もぴったり。自然体で演じているように見えて、ふとした目の表情で冷たさも感じさせるのが、本当にすごいと思います」と絶賛で、チャン・へジンについては「料理好きなお母さんという雰囲気もあって、料理を作る手際も料理が好きでやっているんだと思える。炒める際の動きの早さがリアル。普段はおっとりした喋り方だけれど、料理の説明をすると早口になる説得力が凄い」と成り切りぶりに目を丸くしていた。

韓国でよく見る調理法が劇中でも反映されているそうで「牛肉と大根のスープを作るシーンでは、ごま油で牛肉を炒めながら、醤油や唐辛子を加えてしっかり焼き付けていました。旨味が凝縮し、香ばしさが加わる、私もよく使う調理法で、画面から良い香りが伝わってくるようでした」と見どころも披露。注目の料理を聞かれると「やはり母が作り方を息子に教えるメニュー<大根と牛肉のスープ>、観たら絶対に家で作りたくなります。キムチのような豆の葉の漬物も本場で食べてみたい。お店のチキンもカリカリで美味しそう。」と選びきれない様子だった。

飯島自身もフードスタイリストとして作品に参加する際は、見た目ももちろんの事、実際に美味しく食べられる料理を作るように心がけているという。「以前は、映像の料理は見かけだけでしょう、油をたくさん使うのでしょう、と言われることもありました。でも、見た目さえよければ味はどうでもいい、という監督はいません。醤油や油でツヤを足したい時はお寿司屋さんが使うようなハケを、煮汁を足す時はスプーンで自然にかけます。撮影するカメラマンさんにも『美味しそう』と思ってもらえるよう工夫しています」と知られざる舞台裏を明かしていた。

また本作を通して感じた“食”の大切さについては「親や誰かが自分のために時間を割いて食事を作ってくれる。その行為を通じて"自分にはそれだけの価値がある。"と思える。 食事という行為だけではなく、食とは自分に喝を入れてくれたり、ほっこりさせてくれたり、生きる活力になる」と解説していた。

飯島は「日本で大ヒットするといいなと心から思います。沢山の方々にお勧めしていただけたら嬉しいです」と笑顔で観客へ呼びかけ、トークを締めくくった。

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飯島奈美(いいじま なみ)フードスタイリスト

東京都出身。06年、『かもめ食堂』をきっかけに映画やドラマのフードスタイリングを手掛ける。以降、『南極料理人』(09 ) 『海街diary』(15)、『すばらしき世界』(20)、『劇映画 孤独のグルメ』(25)、ドラマ「深夜食堂」シリーズ(09-26)、「舞妓さんちのまかないさん」(23)、「団地のふたり」(24K)、「ひらやすみ」(25)など多数の作品を担当。

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なおトークショーの最後には、本作が深い感動と涙を届ける珠玉の一作として、涙活イベントプロデューサー兼涙ソムリエの秋吉建氏より、涙ソムリエ認定【令和イチ泣ける、感動する映画】に選出されたことが発表。作品名が刻印された涙型の金メダルが紹介され、会場の観客へ初披露された。  (写真: 涙ソムリエ認定 涙型の金メダル)――――――――――――――――――――――――――――――――――――

<ストーリー>

母と二人、釜山で暮らす‘ハミン’(チェ・ウシク)の目の前に、ある日突然現れた謎の数字。それは、母‘ウンシル’(チャン・ヘジン)の手料理を食べる度に一つずつ減っていく、“母の命のカウントダウン”だった。その数字が“0”になった時、母は死ぬ・・・。自分が母の手料理さえ食べなければ母を守れると考えたハミンは、あらゆる口実をつけて母の手料理を避け始める。

やがて故郷を離れ、ソウルで一人暮らしをするハミンは、恋人‘リョウン’(コン・スンヨン)との結婚を考え始め、自分だけに見える数字の秘密をリョウンに打ち明けるが・・・。

<作品概要>

原題:넘버원/英題:NUMBER ONE

監督・脚本:キム・テヨン(『聖なる願い』『女教師 シークレット・レッスン』)

出演:チェ・ウシク(『パラサイト 半地下の家族』『The Witch/魔女』『聖なる願い』「その年、私たちは」)

チャン・ヘジン(『パラサイト 半地下の家族』「ウンジュンとサンヨン」「愛の不時着」)

コン・スンヨン(『ハンサム・ガイズ』『おひとりさま族』「21世紀の大君夫人」)

原作小説:「あなたが母親の手料理を食べられる回数は、残り328回です。」(上野そら著/一迅社 文庫判)

2026年/韓国/韓国語/105分/カラー/シネマスコープ/5.1ch/映倫:G/字幕翻訳:根本理恵

提供:BY4M STUDIO、KADOKAWA Kプラス

配給:KADOKAWA、KADOKAWA Kプラス

公式サイト:https://kadokawa-kplus.com/numberone-movie

公式X:https://x.com/numberone_movie (@numberone_movie)

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2026.11.06