
「SMエンタテインメント」(以下、「SM」)の元総括プロデューサー、イ・スマンがK-POP市場への復帰の切り札として、“大型新人”を投入した。ボーイズグループとガールズグループを合わせて24人を同時にデビューさせる勝負手だ。
SM時代の音楽的パートナーであるユ・ヨンジンプロデューサーと再び手を組み、共同の世界観と最先端の映像技術まで融合させた。過去にSMで成功を収めた制作方式を継承しながら、グローバルなファンダム(熱心なファンのコミュニティ)を狙った新しい拡張戦略を試みるという分析だ。
〇 イ・スマン&ユ・ヨンジンの再会…帰ってきた“SM式アイドル”
14日、歌謡界によると、イ・スマンがキープロデューサーとして参加する「A20エンターテインメント」は、13日、15人組のボーイズグループ「A2O SOUL」と、9人組のガールズグループ「A2O LITE」を同時にデビューさせた。2023年のSMの株式売却当時に締結した、韓国での音盤プロデュースに関連する競業禁止契約が終了した後、本格的に韓国市場に送り出す新人プロジェクトだ。
出発は順調だ。「A2O LITE」のデビュー曲「NEON」は、14日午後5時時点で、音源サイトMelOnのTOP100で6位、GENIE MUSICのリアルタイムチャートで24位、Bugsのリアルタイムチャートで1位を記録した。新人グループが、デビューからわずか1日で、韓国国内の主要音源チャートの上位にランクインし、序盤の関心の高さを証明した。
最も目を引くのは、音楽だ。「NEON」は、重厚なベースとアカペラを組み合わせたダンスナンバーで、強烈なビートと緻密なダンスが融合した。「A2O SOUL」の楽曲「SUPERSTAR」は、1980年代のシンセサイザーサウンドを現代的に再解釈した。2曲とも、ユ・ヨンジンが作詞・作曲に参加した。
イ・スマンとユ・ヨンジンは、過去に「H.O.T.」や「東方神起」、「EXO」、「aespa」など、SMのアーティストたちの音楽的アイデンティティを構築した立役者だ。彼らが追求してきた強烈なパフォーマンスと実験的な音楽が、新人グループにも受け継がれた形だ。最近のK-POP市場で、相対的に柔らかく聞きやすい音楽が注目されるのとは異なり、古臭くても自分たちが最も得意とする音楽で正面から勝負する道を選んだ点も注目に値する。
特に、24人という規模は、単なる話題作り以上の意味を持つ。メンバーが多ければ多いほど、さまざまな組み合わせやユニット活動が可能で、グループ別や個人別のコンテンツを継続的に生み出す余地が大きくなる。2つのグループの認知度を高めるだけでなく、「A20」というブランド全体を迅速に周知させる戦略と解釈される。
〇 24人、ひとつの世界観…音楽を超えてコンテンツ事業へ
もうひとつの差別化要素は、2つのグループをひとつの世界観に結び付けたという点だ。「A20 SOUL」と「A20 LITE」は、それぞれ独自の音楽性とアイデンティティを持ちながらも、共通の物語を共有している。これに先立ち披露された「A20 MAY」までつなげれば、個別のグループの活動を、ひとつのコンテンツ資産として蓄積できる構造だ。
これは、イ・スマンがSM時代に推進していた世界観戦略の拡張版としても読み取れる。グループごとに別々のファンダムを確保しながらも、共通のストーリーを通じて、別のグループのコンテンツまで消費するよう促す方式だ。今後、ユニットやコラボステージ、映像コンテンツなどを通じて、事業を拡張する余地も大きい。
先端技術も積極的に活用した。さまざまな視点から撮影した動きを3次元空間に再構成する4Dガウシアン・スプラッティング(4DGS)技術を導入し、ファン交流プラットフォーム「Blooming Talk」を整備した。音楽とパフォーマンスを一方的に見せるだけでなく、ファンがさまざまな方法でコンテンツを体験し、アーティストと関係を築けるようにするという構想だ。
ただ、大規模なデビューには、負担も伴う。24人のメンバーを同時に認知させるには、相当な宣伝・運営費用が必要であり、メンバー別の個性を十分に際立たせることも容易ではない。共通の世界観や先端技術が、ファンダム拡大に役立つ可能性がある一方、複雑な設定はむしろ新規ファンの参入障壁になる可能性もある。
結局、成功の鍵は、初期の話題性をどれだけ継続的なファンダムの形成と消費につなげられるかにかかっている。「NEON」のチャート成績は、イ・スマンとユ・ヨンジンの組み合わせに対する市場の関心を示す最初の結果だ。ただし、音源のヒットがアルバムの販売や公演、ファンダムの拡大につながってこそ、大型新人戦略の成果を評価できる。過去の成功公式に新しい技術と世界観を加えたイ・スマンの実験が、K-POP市場で再び通用するか注目される。
WOW!Korea提供







