「合同&個別インタビュー」チョン・イル、デビュー20周年、日本ドラマ初出演作『犯罪者』で新境地となる役柄に挑戦

7月17日(金)よりPrime Videoで世界独占配信中のPrime Originalドラマシリーズ『犯罪者』。『相棒』シリーズなどで知られる太田愛氏の同名小説を原作に、『エゴイスト』の松永大司監督が映像化した本作は、警察、政治、巨大企業、そして過去が複雑に絡み合う壮大なクライムサスペンスだ。

 

主演の高橋一生をはじめ、斎藤工、水上恒司ら実力派キャストが集結する中、チョン・イルは物語の鍵を握る滝川役で日本ドラマに初出演。デビュー20周年という節目の年に挑んだ本作への思いや、松永監督との出会い、日本での撮影秘話、そして俳優として歩んできた20年を振り返る胸の内を語ってくれた。

 

まずは、日本ドラマ初出演が実現した経緯から話を聞いた。

「松永監督と知り合ったのは4年ほど前です。監督が『エゴイスト』の韓国公開で韓国を訪れた際、偶然お会いしたことがきっかけでした。その後、日本で『高速道路家族』が公開された際に監督が作品をご覧になり、『ぜひ一緒に仕事がしたい』と声をかけてくださったんです。そして、その約束が実現した作品が『犯罪者』でした。

昨年の初め頃に監督から出演のお話をいただき、『滝川という特別なキャラクターを演じてほしい』『この役はほかの俳優では思い浮かばず、チョン・イルしか考えられなかった』とおっしゃってくださいました。それほど愛情を持って作ってくださったキャラクターでした。

僕自身、新しいタイプのキャラクターを演じるのは今回が初めてだったので、とても新しい挑戦でした。そして今年は、デビュー20周年という節目の年でもあります。その年に日本で初めて出演する作品が、このような素晴らしい作品になったことを、とても感慨深く思っています。

本作では約2か月間、日本に滞在しながら撮影に臨んだ。印象に残っている撮影中の出来事について尋ねると、チョン・イルは笑顔を見せながら振り返った。

「これまで撮影してきた作品の中で、一番長い時間、雨に打たれた撮影だったと思います。そして、日本に2か月以上滞在しながら撮影したのも、この作品が初めてでした。

その間、日本のさまざまな地方を訪れ、多くの時間を過ごすことができました。僕にとって本当に良い思い出であり、大切な記憶として残っています」

松永監督は、リハーサルを重ねながら役者の感情を丁寧に引き出す演出で知られる。撮影現場ではどのようにコミュニケーションを取り、どんな言葉が印象に残っているのだろうか。

「監督とは普段、英語でコミュニケーションを取っていました。ただ、撮影ではより専門的で細かなやり取りが必要になるので、現場では通訳の方にサポートしていただきました。

監督から一番印象に残っている言葉は、『空の状態で演じなさい』というディレクションです。その言葉は今でも強く心に残っています。

実は昨日、ADR(追加録音)の収録があり、撮影したシーンをいくつか見返したんです。すると、自分でもこれまで見たことのないような眼差しや表情をしていて、とても新鮮でしたし、自分でも少し不思議な感覚になりました。

これまでの僕を知っている方がこのドラマをご覧になったら、きっと皆さん驚かれるのではないかと思います。それくらいインパクトのあるキャラクターです。作品をご覧いただいたあとに、またこうしてインタビューをする機会があれば、その時はもっといろいろなお話ができるのではないかと思っています」

重厚なサスペンスでありながら、撮影現場の雰囲気は意外にも明るかったという。役柄は単独で行動する場面が多かったそうだが、チョン・イルは撮影期間を振り返りながら、現場で感じた空気感について語った。

「撮影現場は本当に明るい雰囲気でした。ただ、スタッフもキャストも全員がとても真剣な姿勢で作品に向き合っていました。そのぶん、ほかのことをする余裕はまったくありませんでした。

みんな撮影だけに集中し、作品に没頭していたので、撮影期間中は仕事以外のことをする時間はほとんどなかったですね。滝川という役は一人で行動する場面が多かったこともあって、ほかの俳優の皆さんと一緒に過ごす時間もそれほど多くありませんでした。撮影中は一度も一緒にお酒を飲みに行けなかったくらいです。

ただ、撮影が終わる頃にスタッフの皆さんと小さな食事会を開く機会があり、その時にたくさんの話をすることができました。ドラマの配信が始まり、プロモーションでまた集まる機会があれば、今度はみんなでゆっくりお酒を飲みながら話ができるんじゃないかなと思っています」

(2ページに続く)

2026.07.23