日本アニメ市場を揺るがした「DARK MOON」…中心にあるのは「ENHYPENユニバース」



「ENHYPEN」の世界観を基盤にしたヴァンパイアを題材としたウェブトゥーン「DARK MOON」。この物語は、K-POPアイドルの世界観を拡張した“よくある”ストーリーのひとつに見えるかもしれないが、もともとアイドルの“付属コンテンツ”とは性質が異なる。ファンサービス用の外伝ではなく、ジャンルとして完結した構成を持つゴシックファンタジーだ。

この世界で少年たちはヴァンパイアであり、狼人間でもあり、どこにも属することのできない異邦人だ。ウェブトゥーンは、人間の少女スハをめぐる運命と禁忌、救済と破滅を軸とした構造を持つ学園ファンタジーの外皮をまとっている。しかしその中には、「ENHYPEN」がデビュー初期から繰り返してきた感情の流れが込められている。境界上の青春、不安定な所属感、絶えず変化する存在への恐怖、夜と成長痛のイメージなどだ。

この物語に、日本アニメーション市場の大手であるアニプレックス(Aniplex)が動いた。韓国K-POP企画会社が制作したウェブトゥーンをアニメ化する初の試みとなった。1月、日本の地上波チャンネルTOKYO MXおよびABEMAを通じて、アニメ「DARK MOON:月の祭壇」が公開された。

制作を担当した黒崎静香プロデューサーはヘラルド経済とのインタビューで、「初めてウェブトゥーンを見たとき、それがHYBEの作品であり、K-POPアーティスト『ENHYPEN』をモチーフにしたストーリーだとは知らなかった」と語った。

さらに「ロマンチックで壮大な世界観に魅了されたが、後になって音楽ビジネスの最前線にいるHYBEが2次元コンテンツを真剣に扱い、新しいエンターテインメントの可能性を追求している点に大きな衝撃を受けた。HYBEのように音楽とストーリー、現実と仮想を行き来しながらブランドを構築できる企業は、今後アニメーション産業に非常に大きな刺激を与えるだろう」と強調した。

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2026.05.20