同プロデューサーは韓国ウェブトゥーンIPの強みとして「緻密に設計されたストーリー」を挙げた。彼は「プロットやキャラクター描写、エピソード構成、読者の感情を引き出す方法などが、幅広い年齢層に届くよう精巧に設計されている。日本の漫画が長期連載の中でキャラクターを蓄積していくのに対し、韓国ウェブトゥーンは序盤から感情への没入度が非常に高い」と分析した。
すでに日本のアニメ市場は世界最大規模のサブカルチャー産業へと成長している。日本アニメーション協会によると、日本のアニメ市場は2014年の1兆6400億円(約106億ドル)から2023年には3兆3465億円(約213億ドル)へと、10年で2倍以上に成長した。ソニーグループは世界1億2000万人のユーザーと1700万人の有料会員を持つアニプレックスとクランチロールを軸に、グローバルIP供給網を掌握している。
「ENHYPEN」はアニメ公開と連動してカムバックし、スペシャルアルバム「MEMORABILIA」を通じてウェブトゥーンのストーリーを音楽として展開した。このプロジェクトの核心的価値は収益構造と権利関係にある。昨年Netflixで大ヒットした「K-POPガールズ!デーモン・ハンターズ」は累計5億ビューを突破し、価値は1兆ウォン(約1100億円)以上と評価された。しかし原作IP権利はソニー・ピクチャーズとNetflixが保有し、長期的収益は海外プラットフォーム側に帰属した。このため韓国コンテンツ業界では「IP流出」論争が本格化した。
HYBEの「DARK MOON」モデルは従来の制作方式とは異なる。IP企画からウェブトゥーン、OST、マーチャンダイズまで原作権利全般をHYBEが保有する。アニプレックスはアニメ制作およびコンテンツ公開など拡張過程の強力なパートナーとして参加し、HYBEが「原作者(IPホルダー)」として中心軸を担うことでビジネスモデルを完成させた。
パク・テホHYBEネクストエンターテインメント事業代表は「HYBEが権利を委託し収益のみ分配される方式ではなく、直接ストーリーIPホルダーになる最大の理由はIP育成への強い意志だ。IP権利を確保してこそファン体験設計の完全な決定権を持つことができ、それによってより良いコンテンツを継続的に提供できる」と強調した。








