
映画「王と生きる男」は、1457年のチョンョンポ(清冷浦)を舞台に、村の復興のため自ら流刑地に身を置いた村長と、王位を追われ流刑された少年王イ・ホンウィ(パク・ジフン)の物語を描いている。
まず、「仕方ない」「コンクリート・ユートピア」「別れる決心」などの作品で俳優の新たな一面を捉えてきたソン・ジョンヒ監督は、厳密な史実再現よりも観客が人物に親しみを覚えられることに重きを置き、感情の積み重ねを表現するメイクを完成させた。彼は「時代に固定された外見の中でキャラクターの個性がしっかり表れるよう取り組んだ」と語り、ちょんまげや髭、剃り上げ、顔のトーンからシワ、眉毛、髭の細部まで活用し、それぞれのキャラクターの多層的な物語を込めた過程を明かした。
クァンチョンドン(光川洞)村長オム・フンド(ユ・ヘジン)は、村人を率いる生活型の村長でありながら、無関心に見えて責任感のある「韓国型父親像」と解釈された。物語序盤の豪快な顔つきからイ・ホンウィとの出会い後に徐々に沈着な表情に変わっていく様子も、メイクによって表現された。
王位を追われた少年王イ・ホンウィのメイクは、「タンジョン(端宗)の波乱の人生が直感的に見えるように、初登場時に重みを置いて企画した」とし、やつれた顔つきが流刑地で村人たちと交わることで生気を取り戻し、やがて威厳を回復する過程を表現しようと努力した。
権力者ハン・ミョンフェ(ユ・ジテ)は、強い眉毛とあご髭を用い、野心家としての内面の力強さを感じさせるデザインに仕上げた。宮女メファ(チョン・ミド)のメイクでは、堅実な沈黙でイ・ホンウィを守り包み込むキャラクターの温かみを表現するため、チョン・ミドの清潔なイメージを最大限に活かし、色彩を抑え端正な印象を強調した。「俳優がその顔で現場に自然に立っていると、シナリオのキャラクターと俳優の間で新しい存在が生まれたと感じた」とソン・ジョンヒ監督が語るように、歴史的検証と映像的生活感が融合したキャラクターたちのメイクは没入感を高めている。
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