「イベントレポ」“INI”(アイエヌアイ ) 26万人動員のツアーがついに完結! ファイナルは自身初のバンテリンドーム ナゴヤ3DAYS! ドキュメンタリー映画主題歌「君がいたから」初披露 <オフィシャルライブレポート >

グローバルボーイズグループINIが、9月13日(土)~15日(月・祝)の3日間にわたり、『2025 INI LIVE [XQUARE -MASTERPIECE]』を愛知・バンテリンドーム ナゴヤで開催しました。
INIは5月から6月にかけて全国5都市15公演を巡るアリーナツアー「2025 INI 3RD ARENA LIVE TOUR [XQUARE]」を開催。タイトルには“INIならではの方法で導く新たな革命の場所”という意味が込められており、『2025 INI LIVE [XQUARE - MASTERPIECE]』はINIとMINIで革命の最後のひとかけらを埋める公演です。単独でのドーム公演は2024年2月に実施した京セラドーム大阪での2DAYSに続いて2カ所目となり、今回は3DAYSに規模を拡大し、ドームならではの演出やセットリストで大盛況のうちに幕を閉じました。

◆INIとMINIで起こす革命、最終公演の幕開け
フラッグを掲げたダンサーが続々と現れ、上空からINIのメンバーが登場すると至る所から悲鳴のような歓声が上がります。
幕開けにふさわしい「WMDA(Where My Drums At)」のイントロが流れると、会場全体がメンバーの一挙手一投足に視線を奪われます。気迫あふれるパフォーマンスで序盤から圧倒し、呼応するかのように「INI!INI!」とMINIの掛け声も轟きました。池﨑理人が「俺たちの最後の革命、見届ける準備いいか!」と叫び、「LOUD」「SPECTRA」と激しさを増していきます。炎や火花が噴き出し、鮮やかなレーザー演出で「BOMBARDA」に突入すると、「WE ARE INI」のフレーズではMINIの声も共鳴し、ますますヒートアップ。ダンサーもステージに登場し、大迫力の群舞で魅せ、ドームを突き抜けるかのような藤牧京介のロングトーンが響き渡ります。木村柾哉がステージ中央でフラッグを高らかに掲げると、背面には「MASTERPIECE」のタイトルが映し出され、“革命”の答えを示すかのような象徴的なシーンに。
◆個性豊かなユニットパフォーマンスでは意外な組み合わせも
メンバーカラーであるピンクとオレンジの部屋のようなセットに登場したのは、緊張しながらMINIとの約束に向かう身支度をする尾崎匠海と佐野雄大。先ほどまでのクールな雰囲気から一変、2人のかわいらしい表情に会場も和やかなムードの中、「YOU IN」を披露。天使の羽をつけたダンサーに囲まれ軽やかにステップを踏み、最後は花束を持ちながら「MINI!大好きやで~!」と告白してMINIの心を撃ち抜きました。スポットライトに照らされる中、ギターを手にした髙塚大夢が登場。そのままギターソロを弾き始めると、ベースの後藤威尊、キーボードの木村柾哉、ドラムの田島将吾と音が重なり、まさかのバンド演出に会場は騒然。髙塚が「INIのバンドが来たぞ!聞いてください、『AMAZE ME』!」と叫び、清涼感溢れるメロディーを息ぴったりに奏でます。視線を合わせながら楽しそうに演奏する姿に、MINIもペンライトを振って盛り上げます。意外なバンドメンバーの構成にMINIは驚き、木村は演奏姿を披露するのが初めて、後藤は初挑戦で、練習していることも明かしておらずこの日のために手にタコができるまで猛特訓を重ねたと語り、予想外のバンドステージとなりました。


「Busterz」では、黒のロングコートに身を包んだ池﨑理人と許豊凡がクラシックカーでアリーナを回遊。荒廃したディストピアのような社会で、再び夢と希望を探してくれる強靭な救世主を比喩した歌詞が印象的な楽曲で、マフィアのアジトのようなムードの中、センターステージに姿を現したのは松田迅。ダンサーと共に妖艶なダンスを繰り広げると、「打ち噛ませ“RIHITO”」のフレーズを合図に池﨑が躍動的なラップ、許がエッジの効いた歌声で魅せ、盛り上がりはピークに。最後はロングコートを脱ぎ捨て、首根を掻くポーズで鮮烈な印象を与えました。
エンジン音が鳴り響き、爆発音と共にバイクに乗った西洸人と藤牧京介が登場。“西牧”と書かれたスタジャンのHIP HOPルックで披露するのは「Dirty Shoes Swag」。30人の子分(ダンサー)を引き連れ、肩を組みながら花道を進み、ステージの端まで無邪気に走り出します。左右のウィングステージに分かれてソロダンスバトルが始まると、西がダンススキルを生かした緩急のあるパフォーマンスで遊び心たっぷりに盛り上げます。一方で普段はボーカルのイメージが強い藤牧もアクロバットを華麗にこなし、キレのあるダンスで新たな一面をのぞかせ、ラストスパートは全員で怒涛のステップで畳みかけ会場全体を巻き込んでいきました。

◆3RD ALBUM『THE ORIGIN』から新曲初披露
ドーム公演では、6月にリリースし、初週で自身最高45万枚を売り上げ、ハーフミリオンを突破している3RD ALBUM『THE ORIGIN』からタイトル曲「DOMINANCE」や初披露の楽曲も。「Non-Stop」では中毒性のあるメロディーに乗せて、気づかないうちに加速し、どんどん深く抜け出せなくなってしまった感情を表現。黒い布を使った色気漂うパフォーマンスで会場を魅了しました。ファンクなサウンドと東洋の伝統楽器のミックスが特徴的な「Bullseye」は今までのINIにはなかったスタイルの楽曲でこちらも初披露。タイトル通り、的を狙っているような振り付けが印象的。そして松田が作詞に参加し、「(ドーム公演の)この景色を思い描いて書いた」と語る「What A Night」は“今夜を魅力的に彩る君との一夜”を歌った楽曲で、特別な夜を噛み締めるようにドームを見渡しながら歌い上げました。

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2025.09.15