本作の主演を務めるのは、韓国映画界を代表する名優ハ・ジョンウ。『チェイサー』や『白頭山大噴火』など、圧倒的な存在感で様々な役を演じきってきた彼が本作で挑むのは、囚われた人質を果敢に取り戻そうとする外交官。さらに、日本でも爆発的ヒットとなったTVドラマ「宮(クン)〜Love in Palace」で熱烈な人気を誇り、近年は『アシュラ』『神と共に』シリーズほか、日本で公開されたばかりの『ジェントルマン』といった作品で、幅広い役柄を演じて活躍の幅を広げるチュ・ジフンがバディを務めて、打算的だがどこか憎めないタクシー運転手を好演する。
監督を務めるのは、日本をはじめ世界各国でリメイクされた韓国映画の傑作『最後まで行く』のキム・ソンフン。実際の韓国人拉致事件をベースに、驚くべき想像力でユーモアと緊張感に溢れる映画体験へと昇華させた本作は、本国でも高く評価されて、韓国のアカデミー賞として名高い大鐘賞の3部門にもノミネートを果たしている。新たな韓国アクション映画の傑作がついに日本へ上陸する!
本作は、レバノン内戦下のベイルートを舞台に、ストーリーが展開していく。韓国人外交官が忽然と姿を消す事件が発生するも、やがてそれが忘れ去られてしまっていた。しかし現任の外交官ミンジュン(ハ・ジョンウ)は、消えた外交官が人質として生きていることを告げる暗号をキャッチする。彼を救うために、身代金を手にレバノンに向かったミンジュンだが、現地に降り立つや否や、大金を狙った武装組織に襲われるトラブルに見舞われてしまう。そこに居合わせていた、タクシー運転手として働く韓国人のパンス(チュ・ジフン)に救われる。金のためなら何でもするパンスを、韓国政府からの見返りをチラつかせて同行させることにしたミンジュンは、戦火が吹き荒れるベイルートの街を突き進んでいくのだが…。果たして二人は、無事に捕らわれた外交官を救うことができるのか?
ロケ地にフォーカスした、メイキング映像が到着しました!
今回到着したのは、『ランサム 非公式作戦 in モロッコ』というタイトルが付けられたメイキング映像となる。
映像冒頭では、ダイナミックな風景美を映し出しながら、メガホンを取ったキム・ソンフン監督がコメントを寄せる。「モロッコが持つ自然風景やその気候、そしてレトロな都市。これらすべてが、この映画を撮るのに最適だったと思います。幸運にもモロッコ政府と良い関係が築けたので、専用機を使えました」と語っている。1987年のレバノン・ベイルートが舞台という設定となるが、パンデミックの最中での撮影となり、撮影地を決めることは、「任務」のよう困難なものだったという。当時のレバノンと似た風景と自然環境を持つ国を探した結果、製作チームはモロッコに行き着き、モロッコ映画委員会から全面的なサポートを受け、チャーター機での入国が実現したという。
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