表紙に登場する東方神起のユンホさんとチャンミンさん。2年半ぶりの来日に、取材時「待っていました」と伝えると、二人同時に「ありがとうございます」とお辞儀をしました。丁寧な姿勢は変わっていません。とにかく「皆さんに会いたい」という気持ちを伝えたかったという二人。「無条件の愛を与えてくれて感謝している」「東方神起のプレーヤーは二人だけれど、みんなが東方神起をつくっている」などと、インタビューではファンへの思いがあふれ出ます。これからについては、「東方神起にとって一番大切なのは『長く続けること』だと思っているんです」(ユンホ)、「昨日の自分より今日の自分。日々少しでも成長しよう、という感じです」(チャンミン)と、それぞれ語ります。経験を重ねてきた今だからこそ語れる言葉がたくさん詰まったインタビューです。蜷川実花による花々との写真は、まるで彫刻のような美しさ。ハッと息をのむ写真を多数掲載しています。
巻頭特集は、参院選を控えるいま、私たちが考えたいことを詰め込みました。冒頭では安田菜津紀さん、中島岳志さん、山口真由さん、成田悠輔さんがそれぞれ、争点として考えるべき点を語っています。安田さんは、日本の入管の問題などを挙げながら、人道的外交が必要なのはウクライナに対してだけではないと力説します。中島さんは、コロナ後の世界をどうとらえるかが大事で、気候変動といったグローバルな課題への姿勢も論戦を期待していると話します。山口さんは、最大の焦点は「物価高」だと指摘。「アベノミクス」路線の是非がこの選挙で問われると言います。成田さんは、世代間対立や経済格差の問題に注視し、一人一人が民主主義と選挙をどうデザインするのかを考えようと語ります。ぜひ、有権者として意思を示す際の参考にしてください。さらに、いま社会に横たわる問題についても取材しました。シングルマザーの貧困、介護離職、中高年の孤独など、切実な思いを抱える人々の「もう限界」が政治に届いていない様子を丹念に取材しています。若者の投票率がなぜ伸び悩むのか、選挙において日米関係はどう影響するのかを分析した記事もあります。
最終回となるKing Gnu井口理さんの好評連載「なんでもソーダ割り」は、最後のゲストであるスタジオジブリ・プロデューサーの鈴木敏夫さんとの対談の5回目。井口さんからの「自分がいなくなった後のジブリのことを考えたりしますか?」という質問から始まった対談は、宮崎駿監督の新作について話が及びます。宮崎監督が引退を撤回して「また作りたい」と言った時の、鈴木さんとのやりとりがリアルにわかる貴重な対談です。1年余りにわたって、井口さんとゲストが繰り広げてきた、ゆるくも濃い対談。その集大成をぜひご覧ください。
さらに、島崎藤村の『破戒』の映画化で主演する間宮祥太朗さんへのインタビューも収録。最近、ヤンキー役をコミカルに演じたドラマも話題でしたが、この映画では一転して「静」の演技で見せます。差別や人の深い心理を描くこの作品を通して、「最終的に見る世界を変えられるのは、その主観を持つ自分しかいない、と痛感しました」と語っています。間宮さんの深部に迫ったインタビューです。
ほかにも、
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※発売日の6月27日(月)正午からは、公式ツイッター(@AERAnetjp)と公式インスタグラム(@aera_net)で、最新号の内容を紹介する「#アエライブ」を行います。ぜひこちらもチェックしてください。
AERA(アエラ)2022年7月4日号
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