2020年の秋に韓国で放送された『スタートアップ:夢の扉』。現在もNetflixで配信されているので、日本でも見ることができる。主役はペ・スジと、『二十五、二十一』で話題のナム・ジュヒョク。そして、キム・ソンホが加わっている。
若者が起業する物語
『スタートアップ:夢の扉』のストーリーを見てみよう。
ペ・スジが演じるのは、ソ・ダルミというエネルギッシュな20代の女性だ。彼女はシンポジウムに出たとき、十数年前に別れたままの実姉のウォン・インジェに会う。両親が離婚したときインジェは母に引き取られ、ダルミは父と一緒に暮らした。それによって姉妹の生活は一変してしまった。
姉妹の母はお金持ちと結婚し、インジェは母と一緒に渡米したままだった。一方のダルミは祖母と暮らし、正社員になれない身分が続いていた。
そうした格差をインジェに見抜かれたダルミは、自分の立場を大きく見せるために、インジェが開催する交流パーティーに有能な彼氏を連れていくと約束する。あくまでも虚勢を張って言ったことなのだ。
しかし、現実のダルミにはそんな彼氏はいなかった。それで、ダルミは途方に暮れてしまうのだが、かつての自分の過去にはすばらしい相手がいたはずだった。そんな相手を見つけ出せば……とダルミは考えているうちに、少女時代の思い出がよみがえってくるのだった。こういうエピソードから物語が始まっていく。
ヒロインのペ・スジは、起業する女性をアクティブに表現している。そして、ナム・ジュヒョクは天才的な数学の素質を持った青年を純朴に演じている。さらに、2人をサポートする投資家をキム・ソンホが扮している。
本当に、素晴らしいキャスティングである。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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『スタートアップ』で演じた主人公はナム・ジュヒョク本人とまるで違った!