来る5月6日(金)より、映画「オールド・ボーイ 4K」(KADOKAWA配給)が日本全国の劇場にて公開される。
韓国映画「オールド・ボーイ」は2004年、「第57回カンヌ国際映画祭」でグランプリを受賞。審査委員長のクエンティン・タランティーノ監督が激賞し、国内外の映画賞で高い評価を得た鬼才パク・チャヌクの傑作復讐サスペンスである。そんな「オールド・ボーイ」が待望の4Kリマスター化、「オールド・ボーイ 4K」として5月6日(金)より全国公開する。
作:土屋ガロン(狩撫麻礼)、画:嶺岸信明による日本の同名コミックを原作に、「JSA」で国際的に注目を集めていたパク・チャヌク監督が映画化した本作は、ある日突然何者かに拉致監禁され、理由も明かされぬまま15年後に突如解放されたオ・デスの壮絶な復讐劇を描く。予想を超えるストーリー展開と、スタイリッシュかつ容赦なきバイオレンス描写が話題となり、今もなお多くのファンに愛される作品だ。
4月13日は、“謎の男”を怪演する俳優ユ・ジテ46歳の誕生日。もともと現代舞踊展で大賞を受賞するなど将来を嘱望された現代舞踏家として活動していたが、1996年に腰の負傷が原因でモデルに転身。長身で手足がとても長く、涼やかな顔立ちも相まって脚光を浴び、翌年には新人男性モデル賞、翌々年にはベストモデル賞を受賞。その後は、表現の場を広げ俳優業へ。「アタック・ザ・ガス・ステーション!」(99)や「リベラ・メ」(00)、「春の日は過ぎゆく」(01)などの話題作に出演した。
「オールド・ボーイ」(03)で彼が演じたのは過去の記憶にとらわれた“謎の男”。低音ボイスと無表情が、年齢不詳かつ、悲しさと執念深い感情を内包した不気味な存在感を見事に表しており、パク・チャヌク監督は「成長が止まった男を完璧に表現した。彼の声には善と悪が混在している」と評価。また本作の撮影現場に遊びに来た名優ソン・ガンホも「ユ・ジテの演技が素晴らしかった!」と絶賛した。本編でも見られる、バッタのポーズ(ヨガのポーズの中でもかなり難易度が高い)は、舞踏家だった彼の身体能力の高さを示しているシーンと言えるだろう。
2003年に短編映画を発表して以来、映画・演劇での俳優業と共に監督として映画制作にも意欲を見せているユ・ジテ。彼は、ソウル市内のアートシアターを支援するなど、映画愛にあふれた人柄であることでも知られている。さらに日本での在住経験もあり、阪本順治監督「人類資金」(13)にも出演している。直近では、世界的大ヒットとなったスペインドラマ「ペーパー・ハウス」の韓国版ドラマ「ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え」で主演を務めており、Netflixにて2022年配信予定だ。
彼の名を世界的に知らしめた映画「オールド・ボーイ 4K」は5月6日(金)より全国の劇場にて公開。
WOW!Korea提供