韓国の公営放送局KBSが1日、英BBC・仏FT・豪ABCなど世界の8大公営放送局と共同でウクライナの首都キエフでのロシア軍による電波塔攻撃を糾弾(きゅうだん)した。
世界8大公営放送局が構成する団体「GTF」は、爆撃の翌日である2日に声明を発表し、「キエフのテレビ塔と放送施設に対するロシアの攻撃は、戦争の中で正確な情報を得ようとしているウクライナ国民の意志をくじくための行為」という立場を明らかにした。
その上で、声明文は「EBU(欧州放送連合)が発表した声明を全面的に支持する」とし、「記者たちが自由かつ安全に活動を続けられるようサポートし、支障なく報道できるようにすることが重要であり、このような苦境においても言論の自由を守ることが優先されなければならない」と強調している。
EBUは先日「ジャーナリストたちが自由かつ安全に活動を続け、妨害を受けずに報道することが重要であり、『厳しい状況にも関わらず』ではなく『厳しい状況だからこそ』言論の自由を守ることが優先されなければならない」という内容の声明を発表していた。
今回のGTFの声明は「全てのジャーナリストとメディア関係者の権利は、国際人道法によって認められたものであり、尊重されなければならい」とし、「ウクライナと全世界の市民が信頼できる最新のニュースと情報に接することができるよう努力している記者たち数百人の勇気に感謝する」と結ばれている。
GTFは韓国のKBS、オーストラリアのABC、イギリスのBBN、ドイツのZDF、ニュージーランドのRNZ、フランスのFT、スウェーデンのSVT、カナダのCBCによって構成される公営放送局の団体。2020年に設立され、コロナ禍における公営放送局の役割やコンテンツ共有などを議論するなど様々な活動を行っている。
WOW!Korea提供