「個別インタビュー」韓流イベントの人気MC、Yumiの素顔を直撃! 「ノ・ミヌさんのイベントのときインフルエンザに。どんな進行をしたのか記憶がありません(笑)」

DSC_4794韓流イベントなどでは、持ち前の明るく愛のあるツッコミと軽快な話術で、名物MCとしてお馴染みのフリーアナウンサー、Yumi。年間150本以上の韓国関連イベントのMCを務め、時には通訳を兼務することも。自身の番組「韓流フォンデュ」(TOKYO MX)ではエンタメ、グルメ、美容、旅などを紹介し、日韓の架け橋となっている。

そんな彼女が、2年前から開催しているのがトークイベント「Yumiサロン」。韓流と共に生きてきた女性たちと濃密な時間を過ごす大好評のイベントで、3回目を迎えた今回は、3月6日(金)東京・銀座K-PLACEにて、昼夜2公演を開催。

昼公演と夜公演の合間を縫って、普段は韓流スターたちの素顔を引き出すYumiに、話を聞くことができた。

開口一番「こうして取材されているのが不思議です」と人懐っこい笑顔を浮かべたYumiは自身の素顔、率直な思いをたっぷりと語ってくれた。

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-今や韓流イベントで顔を見ない日はないというぐらい、大活躍のYumiさんですが、そもそも韓流イベントの司会を始めたきっかけというのは何だったんでしょうか?

もともと関西でフリーアナウンサー、タレント業をしていたんですけど、約10年前の“冬ソナブーム”のときに、大阪で「冬のソナタ」のイベント、それから大阪城ホールで、チェ・ジウさんの「冬のソナタ」「美しき日々」「天国の階段」のドラマ・コンサートに、司会としてキャスティングされたんですよ。それがきっかけで、京都でも韓流のラジオ番組を自分たちで作り始めて。

-それまでは韓国のドラマ、映画、音楽などに興味はあったんですか?

アイドルのS.E.S、神話とか、イ・スンファンさんの曲とかは聴いたりしていましたね。

でも、まさかこんな韓流ブームがくるとは思っていなかったので、ビックリです! ヨン様さまさまです(笑)。

その辺りから、韓流関連の仕事が少しずつ増えていきましたが、韓流ブームの黎明期はまだ大阪にいたので、大阪で日本の番組に出演したり、リポーターをやったりといったタレント業の傍ら、大阪で韓流イベントがあるときは、ちょこちょこお仕事をするという感じでしたね。

本格的にすごく忙しくなったのは、9年前に東京に出てきてからです。

-ファンミや記者会見など、それぞれの雰囲気に合わせて会場を盛り上げ、進行をしていく姿がさすがプロだなと毎回感心させられますが、司会をしていて大変さなどを感じることはありますか?

いまでこそ、長年やってきているので、皆さんが私のことを知ってくれているし、「Yumiさんが出てきたら、うれしい」とか「面白い」と言ってくれるので、アウェイではなくホームって感じがして、ここ5、6年は、ホーム感をすごく感じているんですけど、それ以前はファンミや記者会見でも、“誰この司会者?”みたいな視線を感じていましたね(笑)。

なので、やっぱり皆さんの大好きな韓流スターたちですから、私が女性な分、嫉妬をされたり、嫌な思いをしたりする人が一人でもいたら嫌だと思い、絶対にファンの気持ち、記者さんの気持ちになって進行をするということを最初はすごく意識していました。

-そういうテクニックのようなものが身について、司会進行が自分のものになってきたなと感じるようになったのは、いつぐらいからですか?

テクニックというよりも、見ている側の気持ちになるという感じなので、テクニック的なものは分からないんですけど、本当にこの2、3年ですよ。緊張はしなくなりましたね。

それまではやっぱり、すごく緊張していたんですけど、ちょうど「Yumiサロン」を始めた2年ぐらい前から、何かがわたしの中で吹っ切れて(笑)。

弾けちゃったんで、何も怖がることなく、一緒にみんなと同じ気持ちになってやればいいんじゃないっていう、若干吹っ切れた感があって、そこからどんな方が来ても、どんな初めての相手でも、ベテランさんでも、緊張はしなくなったというか。

みんなと一緒に楽しみながら、やっと周りが見えるようになったのかもしれないですね。

 

DSC_4769-Yumiさんの場合、司会だけでなく、通訳も兼任されているところがすごいなと思うんですが。

いや~、大変です(笑)。

-事前準備などもあると思うので、相当なご苦労ではないかと。

意外と瞬発力です(笑)。っていうか逆に、最低限のものはしっかり調べるんですけど、それ以外のものは本当に何が出てくるか分からないほうが、私も楽しいんですよ。想像もつかないこととか、ちょっとした珍事件が起きたり、ハプニングが起きたりしたほうが楽しいんです(笑)。

-むしろ、“よし!”と。

そうそう。そのほうが、絶対ファンの方も楽しいじゃないですか。取材している記者さんもそのほうが面白いと思うし。

-予定調和ではなく、アドリブ的な面白さのほうが。

(ニッコリと)好き(笑)。

-でも、その最低限の準備でも、Yumiさんが司会を務めるアーティストや俳優の数が多いので、作品を見たり聴いたりするのも大変だと思うんですよ。次から次へと新作も出るし。そういうアンテナはどのようにされているんですか?

なんていうのか、私の場合はすごく感覚的で。私自身、これを見よう、聴こうって勉強して調べ込んで、というタイプではないんですよ。もちろんその人の作品も見るし、聴くけれど、その人の人となりや素顔の部分をお伝えし、ファンの方に楽しんでいただくというのが私の仕事であって、私がドラマや音楽を解説したりする必要はないと思うんです。むしろ、それは蛇足になると思うので。私はコメンテーターでもジャーナリストでもないので、それはプロの方たちに任せて、私はアーティストや俳優の魅力をさらにファンの方にお伝えする架け橋的な存在でありたいので、ファンの方の気持ちや感覚をより満たして、豊かにするというのが私の仕事かなと思っています。

 

DSC_4786-今まで司会を務めてきた中で、やってしまったなという大きな失敗などはありましたか?

あっ、4年ぐらい前、ノ・ミヌさんのイベントのとき、インフルエンザにかかっちゃったんですよ。そのとき、前の日がイ・ジュンギさんの3公演で全国を回って家に帰れず、そのまま直で会場入りし、すでにヤバイと思っていたんですけど、インフルエンザかどうかも、病院に行けないから分からない状態で…。もうボロボロ、声も出ないし、朦朧としていて頭も痛いし。こんな状態で私はできるのかって楽屋でずっと泣いていて、本番30分前に、ヘアメイクさんから「Yumiさん、そろそろメイクをしないとヤバイですよ」って。なんとか起きて、本番のステージに立ったら、なんと声が出たんですよ! もうビックリ! でも、どんな進行をしたのか、記憶がスポーンと抜けています(笑)。ただただ、ノ・ミヌさんとファンの方に申し訳なかったなと。

-ある種の使命感というか責任感というか。

たぶん私の魂がやったんでしょうね(笑)。あとは、朝起きたら、目ヤニで炎症を起こしていて、目が開かなかったので、手で目を開けたことがあります(笑)。パク・シニャンさんのイベントだったんですけど、そのときの写真を見ると、白目が真っ赤っかで、みんなにホラー映画だって笑われました。こっちは倒れる寸前で司会をしていたというのに(笑)。失敗というより、そういう体力との戦いですね。体力がダウンしているときは気力で補う、みたいな感じでした。

-今まで数々の韓流スターたちとお会いになっていますが、ミーハーな気持ちが出てしまった方などはいましたか?

それが、私は浜田省吾さんが好きなんですけど、それ以外は本当に残念ながら、誰もいないんです。(答えとしては)面白くないと思うんですけど(笑)。

-でもだからこそ、ニュートラルな気持ちで仕事に臨めると。

そうですね。だから、誰が好きって、どんなイケメンよりも、ステージ上で息が合い、お客さんを一緒に盛り上げることに協力的な人が一番好きです(笑)。そこがやっぱり人間味を感じるというか、ファンを喜ばせようとしている姿勢が垣間見える人がいいなと思います。そういう意味で、グンちゃんなんかは最たる人で。だからこそ、スターなんだなということを実感しますね。

 

DSC_4766-「Yumiサロン」は今回で3回目となりますが、いつもは盛り上げ役のYumiさんが主役ですよね。

緊張します。さらに、今回は私の会社、私主催なんですよ。だから、映像作りから、ドラムセットの注文、マイクスタンドの本数、音響や演奏を誰にお願いするかなど、全て私が決め、全部指示を出し、キューシートも台本も全部自分で作って準備をしたんです。だから、きょう本番を迎え、1公演が終わったんですが、みんながすごく応援し、支えてくれて、ファンの方もすごく喜んでくれたので、緊張したけど、緊張しがいがあるというか。すごく楽しかったです!

-Yumiさんのファンって、わりとYumiさんに対して、際どい質問とか鋭い質問をされるじゃないですか。

私が際どいからね(笑)。

-ご自分では、どんなファンが多いと感じていらっしゃいますか?

みんなかわいい! すごくフレンドリーに接してくれるし、さっき聞いたら、部屋中、私のポスターを貼っている女の子がいたりとか。そんな人は男性にはいないんですよ(笑)。私が登場した瞬間、泣いちゃってる人もいたりとか。ある意味、強敵な(笑)。なんか「Yumiさんからパワーをもらっています」「Yumiさんの元気が好きです」という方が多くて、私がキレイにしているよりも、元気に面白くいてほしい、みたいな。一緒に元気になれる感じです。

 

-やはりYumiさんは、常にパワフルで、元気で明るいイメージがありますよね。

それはたぶん、皆さんのパワーをもらっているからだと思いますよ。

昔は自分が元気なときは、より元気になれるんですけど、自分がおちているときは、ちょっと(ファンからパワーを)吸い取られている時期もありました(笑)。

皆さんのパワーに負ける、みたいな。私が負けてしまうと、司会者として引っ張っていけなくなるので、コンディションをいい状態にキープしておくというのは、大事だなと思うようになりましたね。

-ファンミなどでは、韓流スターたちにキレイな肌、若さの秘訣を聞いているYumiさんですが、ご自身も変わらず若さ、キレイさを保たれていますよね。お肌のメンテナンス日も設けているようですが、具体的にはどのようなことをされているんですか?

半年に1回は、いわゆる美容皮膚科のようなところに行って、フォトフェイシャルをしていますね。

あとは半身浴をしたり、お肌のために、野菜をすごく食べています。

野菜を食べるとお通じがよくなるので、肌の状態もよくなるんですよ。それから、元気の源はとにかくリラックスできる仲間、きょうのスタッフたちも仲間なんですけど、その人たちと飲んでしゃべって発散するという、心の健康が一番ですね。

DSC_4770-「Yumiサロン」ではギターやドラムにも挑戦されていて、そのチャレンジ精神やバイタリティがすごいと思うんですが、今後チャレンジしたいことはありますか?

私って、チャレンジするものを見つけないと、どんどんダメ人間になるって自分で分かっているんですよ(笑)。

なので、この10年、本当に仕事だけで走り続けてきたので、それこそ「Yumiサロン」を始めたときに、自分の好きなことをやりたいと思ったんです。

だって、韓流を追い掛けている方たちは、趣味で韓流が好きなわけじゃないですか。

私も趣味で追い掛けられるものがあれば、皆さんのように、どんなに楽しいだろうと思ったときに、長年やりたかったギター、ドラムが頭に浮かんだんです。

特に、ドラムがすごく楽しくて、今ハマっています。今回、1曲だけをひたすら練習していたんですけど、次はもうちょっと、いろんな曲を叩けるようになって、ドラムを極めたいですね(笑)。

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今回の「Yumiサロン」は本人の仕切りとあり、それでなくても忙しいのに、公演の合間を縫って、短い時間ながらも濃厚な話を語ってくれたYumi。彼女の根底にある、絶対にブレない想いを聞き、韓流イベントの司会として、約10年にわたり、第一線で活躍し続けている理由が、垣間見えた気がした。

「Yumiの司会なら、間違いなくイベントが楽しい!」、そんな期待を抱かせるYumiが、次はどんな韓流スターの素顔の魅力を引き出すのか、とても楽しみだ。

 

取材:Korepo(KOREAREPORT INC)

 

2015.03.11