仁穆(インモク)王后は、14代王・宣祖(ソンジョ)の二番目の正室となった女性だ。しかし、彼女の人生はかなり辛いものだったと言える。いったい彼女に訪れた不幸とはどんなのものなのか。 綾陽君が起こしたクーデター 1598年、豊臣秀吉の朝鮮出兵(壬辰倭乱〔イムジンウェラン/文禄・慶長の役〕)…
粛宗の在位期間は46年。これは、21代王・英祖(ヨンジョ)に続いて二番目に長い在位期間である。粛宗は王として、生活水準を向上させるための功績を多く残しているのだが……。 派閥党争の激しかった時代 粛宗は、朝鮮王朝18代王・顕宗(ヒョンジョン)と明聖(ミョンソン)王后との間に生まれた。1674年に父親…
朝鮮王朝19代王・粛宗(スクチョン)が愛した女性の中に、淑嬪・崔氏(スクピン・チェシ)という人物がいた。ドラマ『トンイ』では、女優のハン・ヒョジュが彼女を演じていたが、史実ではどのような人物だったのだろうか。 王宮の下働きだった女性 淑嬪・崔氏と張禧嬪は、粛宗から愛されたという意味ではライバル関係と…
ドラマ『王女の男』で、女優のホン・スヒョンが演じたことで広く知られるようになった敬恵(キョンヘ)王女。ドラマの中で描かれた彼女の境遇は、天国から地獄に落ちたような感じだったが、実際はどんな人生を歩んだのだろうか。 姉として端宗を見守る 敬恵王女が生まれた1435年は、4代王・世宗(セジョン)が統治す…
暴君と呼ばれた10代王・燕山君(ヨンサングン)の側室の1人だった張緑水(チャン・ノクス)。彼女は「朝鮮王朝3大悪女」の1人で、燕山君の傍若無人な振る舞いを助長した人物だ。そんな彼女の生涯を順を追って見ていこう。 幼少期の生活 張緑水は、幼少期にとても貧しい生活を送っていたが、9代王・成宗(ソンジョン…
「朝鮮王朝3大悪女」の1人して有名な張禧嬪(チャン・ヒビン)。粛宗(スクチョン)の統治する時代に生きた彼女が、いったい何を理由に悪女と呼ばれるようになったのだろうか。 張禧嬪という人物 粛宗と張禧嬪が出会ったのは1680年である。彼女は、親戚が通訳官だったため、女官として宮中に出入りし…
韓国の国語の教科書にも詩が掲載されるほど有名な女流詩人だったファン・ジニ。ドラマではハ・ジウォンが彼女を演じていた。詳しい経歴などはわからないが、実際にはどのような人物だったのだろうか。 多くの男性から愛された女性 ファン・ジニは、朝鮮王朝11代王・中宗(チュンジョン)が統治する時代に…
朝鮮王朝時代には全部で27人の王が存在した。その中に最悪の暴君と呼ばれた人物がいる。それが10代王の燕山君(ヨンサングン)だ。彼は王として即位すると様々な暴政を行ない、人々を苦しめた。果たして彼はどんなことをしたのだろうか。 暴君の誕生 燕山君は1476年、朝鮮王朝9代王・成宗(ソンジ…
朝鮮王朝19代王・粛宗(スクチョン)と側室の叔嬪・崔氏(スクビン・チェシ)との間に生まれた21代王・英祖(ヨンジョ)は、在位中に人事問題で大きな功績を上げたのだが……。 英祖の誕生 1720年に朝鮮王朝19代王・粛宗が亡くなった。その後を継いだのは、朝鮮王朝3大悪女の1人である張禧嬪(チャン・ヒビン…
卓越した手腕で政変を成功に導いた16代王・仁祖(インジョ)。しかし、即位してからの彼を待つのは苦難の連続だった……。「朝鮮王朝最大の屈辱」を味わったと言われる仁祖の生涯に迫る。 光海君派の横暴 朝鮮王朝14代王・宣祖(ソンジョ)は、側室から13人の息子を儲けるが、最初の正室から息子が誕生することはな…