朝鮮王朝の初代王である太祖(テジョ/李成桂〔イ・ソンゲ〕)。朝鮮王朝を建国したことで知られているが、彼の統治時代に、王の後継者をめぐる争いが起きている。なぜ、そのようなことが起こったのだろうか。 ドラマ『大風水』ではチ・ジニが太祖を演じた 初代王として即位した理由 もともと高麗の武将だったが李成桂は…
21代王・英祖(ヨンジョ)の息子である荘献(チャンホン)。彼は、王の後継者という立場でありながら、ある悲劇に見舞われてしまう。いったい何があったのだろうか。 親子の間に生まれた確執 英祖には息子が2人いた。長男の孝章(ヒョジャン)は、1719年に生まれたが、病気によって9歳で世を去ってしまう。英祖は…
19代王・粛宗(スクチョン)が張禧嬪を王宮の中で見初めたのは1680年頃と言われている。そのとき、粛宗は19歳で、張禧嬪は21歳だった。粛宗の母・明聖(ミョンソン)王后は、張禧嬪を警戒した。欲の深さが彼女の表情に出ていたからだ。 お人好しの王妃 明聖王后は張禧嬪を「息子に悪影響を及ぼす…
ドラマ『華政』で仁祖を演じたキム・ジェウォン 光海君を追放して、16代王・仁祖(インジョ)となった綾陽君(ヌンヤングン)。彼は王として大きな屈辱を受けることになってしまう。いったいなにがあったのだろうか。 王としての苦労 王になる前の綾陽君は、クーデターを成功させるほど卓…
ドラマ『華政』で光海君を演じたチャ・スンウォン 朝鮮王朝15代王・光海君(クァンヘグン)は、10代王・燕山君(ヨンサングン)と同じく暴君として知られているが、彼の業績を見直そうという動きもある。果たして、光海君は本当に暴君なのだろうか。 光海君の活躍 光海君は、14代王・…
ドラマ『宮廷女官 チャングムを誓い』の第1回冒頭で、かつての王妃が毒をあおいで死ぬ場面がある。とても印象深いシーンだったが、このときの元王妃が廃妃・尹(ユン)氏である。彼女は、9代王・成宗(ソンジョン)の正室だった。とはいっても、側室から繰り上がったという経緯があった。 姑と嫁の仲は最悪 成宗の最初…
朝鮮王朝6代王・端宗(タンジョン)は、叔父である首陽大君(スヤンデグン/7代王・世祖〔セジョ〕)によって王の座を奪われている。首陽大君は、いったいなぜそのようなことをしたのだろうか。 『王女の男』ではキム・ヨンチョルが世祖を演じた 秘められた野心 1452年、5代王・文宗(ムンジョン)が世を去ったこ…
朝鮮王朝518年の歴史の中で、王朝を揺るがすような大事件がいくつも起きている。今回は、10代王・燕山君(ヨンサングン)が起こした虐殺事件に注目してみよう。燕山君は、なぜそのような事件を起こしたのだろうか。 燕山君にまつわる逸話 燕山君は、9代王・成宗(ソンジョン)の長男として1476年に生まれた。彼…
ソウル中心部にある李舜臣の銅像 新しい文字を創製した偉大な国王・世宗(セジョン)は1450年に亡くなったが、学問好きな彼が残した遺産は大きかった。優秀な学者を登用したおかげで、朝鮮王朝は政治や社会の様々な分野で法の整備が進んだ。 非情な国王交代 王朝にとって誤算だったのは…
朝鮮(チョソン)王朝は1392年に建国されて1910年まで続いた。なんと518年に及ぶ長い王朝で、日本でいえば室町時代から明治時代まで存続した。なぜこれほど長期にわたって政権を維持できたのか。 ソウル中心部にある世宗の銅像 典型的な中央集権国家 長い王朝を維持できた要因はいくつかあるが、大きいのは早…