「トンイ」とはイ・ビョンフン監督が演出したドラマ『トンイ』の主人公の名で、歴史的には淑嬪(スクピン)・崔(チェ)氏のことです。彼女は張禧嬪(チャン・ヒビン)と激しい敵対関係にありました。これから5回にわたって2人のライバル物語を語っていきます。 絶世の美女と言われた張禧嬪 19代王・粛…
2009年に発行を開始した5万ウォン札の肖像画になっているのが「国民の母」と慕われる申師任堂(シンサイムダン)だ。彼女は韓国の紙幣に登場した最初の女性であり、5千ウォン札の肖像となっている学者の李珥(イ・イ)の母親でもある。母子で紙幣の肖像画になることは、世界でもとても珍しい。また、申師任堂はイ・ヨ…
朝鮮王朝の16代王・仁祖(インジョ)が食べるアワビの焼き物に毒が盛られていることが発覚したのは1646年1月3日のことだった。宮中は大騒ぎになった。それはそうだろう。王の食卓にのぼる料理に毒を盛るというのは、あまりに大胆な手口だった。 昭顕世子に続いて妻までもが…… すぐに犯人さがしが…
朝鮮王朝時代に名をとどろかせたもっとも有名な妓生(キーセン)だった黄真伊(ファン・ジニ)。妓生とは、歌や踊りで男性を接待する職業の女性を指す。黄真伊の正確な生没年はわからないが、関係のあった人物から推測すると、11代王・中宗(チュンジョン)の時代に生きた人物と考えられる。彼女はいったいどんな女性だっ…
『オクニョ 運命の女(ひと)』には、文定(ムンジョン)王后と明宗(ミョンジョン)という親子が出ていたが、史実の上で、2人の関係はどういうものだったのだろうか。 庶民の不満が爆発 11代王・中宗(チュンジョン)と文定(ムンジョン)王后(中宗の3人目の正室)の間に生まれた王子が明宗(ミョン…
恵敬宮(ヘギョングン)は、21代王・英祖(ヨンジョ)の時代に領議政(ヨンイジョン/現在の総理大臣)を務めた洪鳳漢(ホン・ボンハン)の娘である。彼女は、思悼世子(サドセジャ)の妻としてどのように過ごしたのか。 陥れられた思悼世子 朝鮮王朝時代の王子は、現代と比べものにならないほど結婚が早…
「朝鮮王朝三大悪女」の1人、張禧嬪(チャン・ヒビン)。その強烈な生き様は後世の人たちを魅了し続けている。彼女は、多くの時代劇に登場しては、主役級の輝きを見せている。史実の彼女は、いったいどんな女性なのでしょうか。 悪女としての本性 張禧嬪は貧しい家庭に生まれ、やがて宮女になる。宮中に入…
朝鮮王朝には42人の王妃がいたが、中でも慈愛に包まれた人格者の王妃が5人いた。その5人とは、顕徳王后(ヒョンドクワンフ)、孝懿王后(ヒョウィワンフ)、端敬王后(タンギョンワンフ)、昭憲王后(ソホンワン)、仁顕王后(イニョンワンフ)である。 最初の3人 顕徳王后(ヒョンドクワンフ) [1418~144…
朝鮮王朝の歴史を見てみると、将来は国王になれたのに兄弟に殺されてしまった王子が5人もいた。それは果たして誰なのか。やはり、国王の座をめぐる「骨肉の争い」が背景にあるのだ。 弟2人を殺した兄 最初に取り上げるのは李芳碵(イ・バンソク)だ。 朝鮮王朝を建国した初代王・太祖(テジョ)の八男で…
朝鮮王朝5代王・文宗(ムンジョン)の娘である敬恵(キョンへ)王女は、朝鮮王朝の歴史上“最も美しい王女”と言われた女性だ。王族の娘は、10代半ばになると嫁に行かなければならず、敬恵王女は、名門出身のエリート・鄭悰(チョンジョン)の妻になった。そんな彼女を襲った悲劇とは、何なのでしょうか? 幸せな生活が…