「江南スタイル」で世界的ヒットを飛ばした歌手PSY(サイ)が、所有する建物の貸借人との訴訟が繰り広げられているが、PSYの弁護士側は「物理的な暴行は全くなく、執行手続きどおりに進めている」と述べた。
PSYの法定代理人であるチョン・ギョンソク弁護士は16日「自発的に出て行ってもらえればという思いだったが履行されないため、執行停止申請を出し、これを執行しただけだ」とし、「13日に現場で物理的な衝突や暴行はなかった。現場で警察が待機していた」と明らかにした。
弁護士によるとPSYは2012年2月、ソウル市内にある建物を購入。建物の中にある問題のカフェは、前所有者と明け渡し訴訟の末、2013年12月31日まで建物から出ることになった。しかし2014年7月まで履行されず、PSYは2014年8月26日に占有者を相手に不動産明け渡し断行仮処分の手続きをした。
先月12日、ソウル地裁から不動産明け渡し断行仮処分の決定が下り、今月3日に明け渡し強制執行に至る状況告知及び自発的に移転するよう警告処分をした。6日、ソウル地裁の執行官が明け渡しを執行したが、占有者が5日に強制執行停止決定申請を理由に建物を再占拠。PSY側は13日に明け渡し執行調書、賃貸借契約書など関連書類を具備して建物に入ることを試みた。
弁護士は「13日に所有者として建物に入っていったが、午前9時30分ごろから午後3時30分まで身動きすることができなかった。建物に入っていけない理由はない」とし、裁判所から明け渡しに対する執行と執行停止の申請を受けたことについて「明け渡し執行判決が出た後、執行停止が決定されても効力はない」と説明した。
また「1年以上も続く問題である。PSYが芸能人である点を利用しようとする部分があるため、正面対決をしてこなかった。自発的に出て行くことを望んでいた」とし、「訴訟を進めながら占有者側に書類送達ができなかったり、裁判に出廷しなかったりした。30日と来月2日の弁論期日のために準備している」と説明した。
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