2015年に544万人の観客を集めてシンドロームを巻き起こした「プリースト 悪魔を葬る者」のカン・ドンウォンは、キム・ユンソクと絶妙な司祭コンビで観客を魅了した。カン・ドンウォンは悪魔祓いの儀式を通じて不安と疑問を経験した神父の心理を細かく演じ、キム・ユンソクと「チョン・ウチ 時空道士」に続いて6年ぶりに再会し、ふたりがミステリージャンルでも息が合うことを証明した。
2018年に378万人の観客を動員した「暗数殺人」のチュ・ジフンは、キム・ユンソクと演技して狂気じみた悪役のすべてを吐き出したケースだ。チュ・ジフンは希代の殺人魔役を引き受け、キム・ユンソクは同情と共感が捜査の原動力である刑事役を担って激しい対決を披露した。チュ・ジフンの悪魔性の強い演技もキム・ユンソクが映画の中心をつかんでいなかったら不可能だっただろう。
こうして俳優とのコンビ、映画のバランスを最も重要視するキム・ユンソクの演技は「モガディシュ」でも光を放つ。「モガディシュ」が内戦が起こった都市の孤立した人々の心理と脱出の過程を描く上で、キム・ユンソクのリーダーシップと大げさでない演技は重要な源動力だった。
チョ・インソンは最近行われた制作報告会で、「演技はアクションとリアクションがぴったり合ってこそ豊かになるが、キム・ユンソク先輩がリードしてくださったので、私はリアクションだけすればよかった。気楽な現場だった」と明らかにしてキム・ユンソクへの信頼を表現したことがある。「モガディシュ」が初共演というのが信じられないほど快適なコンビを披露したキム・ユンソクとチョ・インソンの映画での演技が期待されるところだ。果たして「モガディシュ」では、キム・ユンソクが相手俳優チョ・インソンのどんな魅力を引き出したのか、多くの人々が注目している理由だ。
「モガディシュ」は1991年、ソマリアの首都モガディシュで内戦が原因で孤立した人々の生死をかけた脱出を描いた映画で、7月28日に公開され、IMAX公開も確定した。