一方、10年選手の長男グループながら勇気のある挑戦を選択し、改めてこの番組で存在感を示したのが「BTOB」。ファイナルの音源チャート評価では3位を記録し、実は視聴率調査機関TNMSによると、この日最も多く見られたステージは「Stray Kids」ではなく、「BTOB」の「Finale(Show And Prove)」で37万人が視聴したという。韓国のNAVER TVでアップされているファイナルステージの動画再生回数をみても、1位は「BTOB」の「Finale(Show And Prove)」(6月5日基準)なのだ。「Stray Kids」がグローバルな人気だとすると、「BTOB」は韓国の大衆的な人気を誇っているのが伺える。生放送では、現在入隊中のメンバー、ヒョンシクとソンジェの手紙も紹介されたが、今回の「BTOB」の活躍ぶりは、今年2人が除隊し、完全体となる6人の活動に弾みをつけたのではないだろうか。
「iKON」と「SF9」は残念ながら下位で終わったが、この番組で親交を深め、仲間・友を得たということが大きな収穫といえば収穫だろう。また、「iKON」は期待されながらも、ずっとくすぶっていたが、常にステージを楽しむ姿を見せ、ファイナルバトルでは、MINO(WINNER)が作詞、作曲に参加した「At ease」で、これぞ「iKON」というヒップホップのヴァイブにあふれたパフォーマンスを披露。BOBBYがイントロで「ソン・ミノありがとう」と叫んでから、力強いラップでステージの幕を開けたのも印象的だったし、ひな壇ではJU-NE(ジュネ)が果敢にもチャンミン(東方神起)のモノマネをし、それが絶妙に上手くて、それに対し、チャンミンが「ジュネさんのモノマネする姿に“ハマってしまって”」と今度は「At ease」の歌詞を引用して答えるやり取りも、この日一番の面白いシーンだった。
「SF9」も最終結果は残念だったが、ビジュアルや個性的なキャラクターだけでなく、しっかりと実力も証明。第3バトル第2ラウンド「MOVE」で残したインパクトは強烈だった。今回参加した6組の中で唯一、“セクシー”コンセプトを追求し、表現力の豊かさを見せ、特にメインダンサー、ユテヤンの「MOVE」推しカメラ動画は、YouTube再生回数約16万回(6月5日現在)を突破。同じ日に「SF9」のほか、「BTOB」、「THE BOYZ」、「ATEEZ」4組の全メンバーの推しカメラ動画が公開されているが、2番目に多いのが「THE BOYZ」ヒョンジェの約10万回なので、いかに注目を浴びているかが分かるだろう。“SF9の再発見”という賛辞も飛び交う中、「KINGDOM」が終わってすぐ、7月初めのリリースを目標に、ニューアルバムを制作していると新たな活動の知らせを伝え、いち早く始動している。
今回、“KING”のタイトルをかけた6組による戦いだったが、群雄割拠のK-POP界。どのグループも言っていたが、この番組を足掛かりに、さらなる飛躍を目指しており、番組が終わってから、どう躍進できるかが大事なことだ。その意味でも、今回の出演で自分たちのカラーを明確に打ち出し、さらなる伸びしろを見せた6組にしばらくは目が離せない。
WOW!Korea提供