”兵役逃れで国外追放”歌手ユ・スンジュンの「ビザ発給」求める2度目の訴訟、きょう(3日)開始


過去、韓国で一世を風靡した歌手ユ・スンジュン(44)が、韓国入国ビザの発給を求めて起こした2度目の訴訟の初審理が3日、開かれる。

ソウル行政裁判所はこの日、ユ・スンジュンが在ロサンゼルス総領事を相手に提起した旅券・査証発給拒否処分取消し請求訴訟初弁論期日を開く。

ユ・スンジュンは韓国で歌手として活動していた当時、軍入隊を公に約束していたが、2002年米国に出国した後、突如、韓国国籍を放棄し米国市民権を取得。これにより、「兵役逃れ疑惑」が浮上し、兵務庁の要請で韓国への入国禁止が決定した。

以降、韓国政府はユ・スンジュンに対するビザ発給を拒否し続けた。そんな中、ユ・スンジュンは2015年10月、在外同胞ビザ発給を申請した後、在ロサンゼルス総領事館がこれを拒否すると、訴訟を提起。昨年3月、高等裁判所で勝訴した。

初訴訟で1審、2審はビザ発給拒否が適法だと判断したが、高等裁判所はユ・スンジュンに軍配を上げた。ビザ発給拒否は、領事館の裁量行為に属するが、領事館側が独自の判断なく法務部(法務省に相当)の入国禁止決定をそのまま維持しようとしたことは違法と判断したためだ。

しかし、ユ・スンジュンは同年、再びビザ発給を拒否されたとして2度目の訴訟を提起。外交部(外務省に相当)は領事館が適法な裁量権行使により査証発給を拒否しても問題はないとの立場だ。ユ・スンジュン側は「生涯にわたり(韓国への)入国を禁止するのは、過度な行為だ」と主張している。

WOW!Korea提供

2021.06.03