歴史に名を残した2人
◆趙光祖(チョ・グァンジョ)
〔1482~1519年〕
大変優秀な高官で、11代王・中宗(チュンジョン)に重用された。それに応えて、中宗に対して倫理観に基づいた儒教的な王道政治を勧めた。しかし、中宗の即位に功績があった高官たちを「権力を独占している」と批判して多くの政敵をつくってしまった。結局は、謀略によって失脚させられて死罪となった。
◆朴文秀(ぼく・ぶんしゅう/パク・ムンス)
〔1691~1756年〕
地方役人の不正を正す捜査官「暗行御史(アメンオサ)」の代表人物として、時代劇の主人公にもなっている。
元は、歴史を編纂する優秀な官僚だった。順調に出世していたが、33歳のときに権力争いに巻き込まれて官職を剥奪された。3年後に復職。以後は、暗行御史として各地を巡回し、役人の腐敗を徹底的に調べて庶民の喝采を浴びた。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
李芳遠(イ・バンウォン)は太宗(テジョン)になって何をしたのか?
コラム提供:ロコレ