「三従之道」とは?
朝鮮王朝では父親が家族の中心となる家父長制度が厳格に守られ、女性の身分は低くなった。
学問をおさめる機会もなかった。しかも、女性は全国規模の官僚登用試験である科挙の受験資格もなかった。
この時代の女性を象徴する言葉が「三従之道」「出嫁外人」「七去之悪」である。
順に説明しよう。
「三従之道」は、「子供のときは親に従い、結婚したら夫に従い、老いたら息子に従う」ということだ。
女性は「従うこと」でしか生きる術(すべ)がなかった。
「出嫁外人」は、嫁いで実家を出た女性はもはや実家の人間ではないという意味だ。「外人」という単語が生々しい。これは、実家に絶対に戻ってはいけないという戒めにもなっていた。
さらに、結婚した女性を苦しめたのが「七去之悪」である。
これは、夫の側が妻を平気で離縁できる7つの条件をさしていた。
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