「コラム」入隊前のパク・ボゴム特集6「時代劇屈指のキャラクター」

明るく若々しい面を強調

期待された孝明世子だが、1830年に21歳で早世してしまった。
突然の急死であったために、対抗勢力によって毒殺されたのではないか、という疑惑がずっとつきまとっていたのだが、真相は謎のままだ。
とはいえ、その死はあまりに惜しく、歴史上でも「不運の世子」として知られている。
そんな孝明世子を悲劇的に扱うのではなく、あくまでも若くてイケメンで有能であったと描いたのが『雲が描いた月明り』なのだ。
しかも、パク・ボゴムが演じたことが最良であった。
最近の若手俳優の中でパク・ボゴムほど伝統的な衣装が似合う俳優は他に思い浮かばない。それほど彼は、冠がよく似合い、韓服がサマになっていた。その上で、若き指導者を颯爽と演じるのだから、ドラマが面白くないわけがない。
今までは悲劇で語られることが多かった孝明世子が、パク・ボゴムが演じたことによって、明るく若々しい面が強調されていた。

「女性ならイ・ヨンエが演じたチャングム、男性ならパク・ボゴムが扮したイ・ヨン」
韓国時代劇のキャラクターは、そのように語られていくのではないだろうか。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

入隊前のパク・ボゴム特集1「『雲が描いた月明り』のイ・ヨンとは?」

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入隊前のパク・ボゴム特集4「試練が与えた優しさ」

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2020.08.23