「インタビュー」俳優ヒョヌ、童顔イメージの損害…オーディションに数百回は落ちた

<インタビュー>俳優ヒョヌ、童顔イメージの損害…オーディションに数百回は落ちた

俳優ヒョヌ(29)が、KBSドラマ「猫はいる」に出演し、さらに成長した。どの作品でもどんな役でも自分の役に最善を尽くす誠実な俳優ヒョヌ。爽やかな笑顔が魅力の彼はドラマ「猫はいる」でより一層大人になった。119話という長いドラマをひっぱってきたヒョヌは、現実と理想の間で葛藤する20代の純粋な青年を熱演し、魅力あふれる演技で好評を得た。

「短いと言えば短いし、長いと言えば長かった。初の主演なので愛情も大きかった。終わってしまって寂しい。まだまだ至らない点が多いが、主演としてみんなをひっぱりながら、いい姿を見せたかった。でもこうして終わってみると、最善を尽くせなかったのではないかと思ってしまう。自分にも申し訳ないし、見てくれた方やスタッフにも申し訳ない。」

ヒョヌの謙遜な言葉とは違い、ドラマ「猫はいる」は27.2%という最高視聴率(ニールセンコリア全国調べ)を記録するなど、視聴者の心を捉えた。KBSの夕方のドラマとしてずば抜けた成果とは言えないが、視聴者の期待に応える面白いストーリーを描いたということに間違いない。

「視聴率はこれまで出演した作品の中では一番いいかもしれない。初めはあまり関心をもたれなかったようだが、中盤に行くにつれて関心を持ってくださる方がどんどん増えて、僕も頑張ったし、さらに欲も出てきた。思い通りいかなくてつらかったが、焦りをおさえられなかったと思う。特に先輩方からプレッシャーを感じるなと、一緒にやっていこうと声をかけていただいた。月〜金で毎日放送されるドラマに初主演することになって、僕が何かもっとやらなければいけないんじゃないか、何かあるんじゃないかと考えていたが、“一緒にやっていく”という方法があるんだということを学びました。」

ヒョヌは話数の多いドラマを選んだ理由について「皆さんにできるだけ多く見てもらいたい」という簡単な答えで、演技者としての心得、そして演技に対する情熱を見せた。

「皆さんにできるだけ多く見てもらいたい。長い間、出演できたらそれだけ多く学べると思った。とても役に立ったし、確かに多くのことを理解できるようになった。以前は2つだけしか見えなかったものが、今では3つまで見える。視野が少し広くなったようだ。」

2008年映画「霜花店(サンファジョム)―運命、その愛」でデビューし、ドラマ「パスタ〜恋ができるまで〜」、「根の深い木」、「愚か者注意報」などに出演したヒョヌは、童顔イメージについて正直な気持ちを明かした。2007年に除隊し、予備軍訓練期間も終了したが、変わらず幼く見える顔が俳優活動に制約があるという。

「童顔のイメージはいい時もあるが、演技の面では被害に遭うこともある。演じたいキャラクターがあっても、幼く見えるからダメだという時があるからだ。オーディションを本当にたくさん受けてきたが、数百回は落ちた。実際に大学生なのに、大学生の役をできない。『パスタ』の時も、一番上の役をやりたくても、二番目の人より年上でも、下っ端の役をやらなければならない。童顔イメージのせいで明るいキャラクターのオファーがたくさんくる。だから今はいろんな役を演じながら勉強している。幅広い役を演じたい。悪役をすれば、今のイメージを拭うことはできるのではないかと思うこともある。他の可能性を見せることができれば、その中間のキャラクターのオファーもくるのではないかとも。」

明るく善良なイメージで多くの人から愛されているヒョヌだが、イメージが固定してしまうことに対する悩み、またそれを変えようとするために様々な試みを続ける彼は、作品ごとにいつも学んでいるという。

「“もう少しうまくできる部分が必ずあるのに”という悔しさを残して、次の作品ではそれを克服しながら成長しているようだ。しかしその次の作品でもまた悔しさを残し、またそれを克服して一段ずつ上がっているのだと思う。一人で輝く俳優ではなく、どこに置いても調和できる俳優が、本当にいい俳優だと思っている。そんな俳優になりたい。主役をしないというのではない(笑)いつも至らないところが多いが、一生懸命やっているので、そんな頑張っている姿を覚えていてもらいたい。次はさらにいい姿をお見せします。」

WOW!korea提供

2015.01.12