2020年の上半期の韓国ドラマを振り返ってみると、なんといっても特筆すべきはパク・ソジュンが演じたパク・セロイというキャラクターだ。まさに「時代を作った男」だったといえるだろう。
巨大な敵に挑む
やっぱり、『梨泰院クラス』でパク・ソジュンが演じたパク・セロイというキャラクターが凄かった。
彼は絶対に妥協できない頑固者だ。
その頑固さゆえに高校を中退せざるを得なくなる。
多くのものを失ってから流れ着いたのが梨泰院(イテウォン)だった。
そこは、多くの国籍の人たちが集まる街だった。その中で、パク・セロイは自由な精神を取り戻していく。
再び希望に燃えた彼は、意気投合した仲間たちと大きな夢に向かって走り出した。何よりも、パク・セロイは現実を変えていくパワーを持っていた。
そんな彼の最大の敵が、チャンガ・グループのチャン・デヒ会長だ。
2人の激突が『梨泰院クラス』の中心ストーリーであり、パク・セロイの反撃が視聴者から喝采を浴びた。
パク・セロイにとってチャン・デヒ会長は、ぜひとも倒さなければならない相手だ。
しかも、パク・セロイは自分からすべてを奪い取ったチャン・デヒ会長に復讐しなければならない。
そのために、パク・セロイは人生のすべてをかけて巨大な敵に挑んでいく。
混沌とした現代社会。待ち望まれるヒーローというのは、パク・セロイのように、損得を抜きにして自分の大望に向かって突き進んでいく男なのである。
そんなパク・セロイをパク・ソジュンが体当たりで演じた。そのパワフルな演技がドラマを大ヒットに導いたのだ。
文=「ヨブル」編集部
コラム提供:ヨブル