今回紹介するのは、韓国tvNで放送されたヒョンビンとソン・イェジン主演の『愛の不時着』です。二人は、この作品でどんな演技を見せたのでしょうか。
イチオシ『愛の不時着』
人生には時として、思いもよらないことが起こります。心から会いたいと思う人に、思うように会えなくなってしまったとき、私たちは祈ります、いつか必ず会えますようにと。そう願っていないと生きられないのです、この物語の二人のように…。
『愛の不時着』はヒョンビン、ソン・イェジン主演のラブストーリーで、2019年12月〜2020年2月まで韓国tvNで放送された作品です。視聴率はトッケビを超え、主演の二人の熱愛が囁かれるほど、ドラマ放映時から韓国中の話題をさらいました。『星から来たあなた』や『青い海の伝説』の脚本家が手掛けた作品なので、韓流ファンなら、本作が間違いなく胸キュンラブストーリーであることは予測できるでしょう。
ドラマは、財閥の跡取り娘セリ(ソン・イェジン)が突風によるパラグライダーの事故で北朝鮮に不時着したところから始まります。突然、空から降ってきたセリを北朝鮮の将校ジョンヒョク(ヒョンビン)が匿うことになり、いつしか二人は心を通わせていくようになります。たとえ心を通わせたところで、セリはいずれ母国に帰らなくてはなりません。どこよりも近くて、どこよりも遠い二つの国に二人は引き裂かれます。
本作をご覧になって、これまで以上に隣国の平和を願った方も多くいらっしゃるかと思います。愛する人に会いたいときに会えるのは、当たり前のことではないのですね。会いたいときに会えない恋人たちが、この世の中にはどれほど多くいることでしょう。ただの遠距離恋愛なら未来があります、でも、本作の舞台は国交を閉ざされた北朝鮮と韓国、境界線を越えたらもう二度と会うことができない、連絡を取り合うことさえもできないのです。
セリは、あるとき愛するということの意味を考えます。
「私があなたに会いたいと思うとき、あなたも私に会いたいと思ってくれることが愛なのか、それとも、あなたが私を思い出さないほど、あなたが幸せでいてくれればいい、と思えることが愛なのか」と。
このフレーズのように主人公二人がお互いを思い合い、慈しみ合う姿にどんどん引き込まれ、目が離せなくなっていきます。
(ページ2に続く)